機械式ブレーキはドライバーの力加減で利き具合が変わる

最近は電動式や足踏み式も増えてきているが、パーキングブレーキ(駐車ブレーキ)の総称として、いまだにサイドブレーキ(本来はレバー式のこと)と呼ぶ人は多いはず。



電動式は別として、むかしながらのレバー式と足踏み式は機械式のブレーキなので、ドライバーの引き方(踏み方)で利き具合が変わってくる。



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女性ドライバーなどは引き方が甘くちゃんと利いているのか不安になることもあるし、逆に力任せにとりあえず目一杯引いておくという雑なドライバーも……。



ではパーキングブレーキはどれぐらい引けばOKなのか?



普段自分が何ノッチ引いているのか確認しておくと良い

メーカーや車種によっても多少の違いがあるが、クルマの取扱説明書を見るとその適切なノッチ数が書いてある。ノッチ数というのは、サイドブレーキを引いたときにラチェットが噛みこむ「カチカチ」という音の数のこと。



たとえば、日産のスカイラインGT-Rの場合、操作力20㎏f時(約196N)で6~8ノッチというのが整備基準のノッチ数になっている。



動かなくなるまで目一杯引くべき? クルマのサイドブレーキはどのぐらい引くのが正解か



足踏み式の場合は、操作力30㎏f(約294N)で5~7ノッチがひとつの目安。



もっともパーキングブレーキをかけながら5~8回もノッチ数を数えるのも容易とは言い難いので、月に一度ぐらい自分が普段何げなく引いている引きしろが何ノッチぐらいなのかを確認しておくようにしておきたい。



それ以外のときは一度レバーを引き上げ、止まったところからもう一度引きなおしてして、もうそれ以上引きしろがないか確認してみると安心だ(馬鹿力は不要)。



動かなくなるまで目一杯引くべき? クルマのサイドブレーキはどのぐらい引くのが正解か



いずれにせよ大事なのは十分にサイドブレーキが利いて、坂道などでも駐車中にクルマが動き出さないこと!



また、機械式のサイドブレーキは長期間使っているうちに、ワイヤーが伸びて利きが弱くなってくることがあるので、定期的な点検・整備が必要。



車検のときもサイドブレーキの利き具合は検査項目に入っているので、ディーラーや整備工場に車検を出している人はその際、点検と整備を受けているはず。



動かなくなるまで目一杯引くべき? クルマのサイドブレーキはどのぐらい引くのが正解か



それでもサイドブレーキをかなり上まで引いているのに利きが悪い気がする、といったときはすぐに整備工場へ持って行くようにしよう。

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