インターネット広告の「フリークアウト」サッカーの香川真司氏ら所属のUDN SPORTSを子会社化

インターネット広告事業を主力とするフリークアウト・ホールディングス<6094>は2026年5月1日、香川真司氏らプロサッカー選手や、陸上選手、バドミントン選手らのマネジメントを手がけ、社会貢献活動を支援するUDN SPORTS(東京都港区)を子会社化することを決めた。

2023年に子会社化したHIKAKINさんらYouTuberをマネジメントするUUUMが持つクリエイターとのネットワークや、SNS運用、動画制作などのノウハウを活用し、アスリートの価値最大化に取り組む。

2025年9月期の決算説明資料では、インフルエンサーマーケティング事業の収益性改善を課題に挙げており、UDN SPORTSの子会社化はクリエイターからアスリートに事業領域を広げ、同課題の解決につなげるM&Aといえる。

UUUMを活用し収益機会を拡大

UDN SPORTSは、アスリートの競技環境を整えるための調整や交渉、アスリート自身のブランディングや将来設計を行うマネジメント事業を手がけているほか、アスリートとともに社会貢献活動にも取り組んでいる。

所属選手は香川氏のほかに、清武弘嗣氏、山口蛍氏、原口元気氏、柴崎岳氏、小川航基氏らのサッカー選手をはじめ、陸上のサニブラウン氏、バドミントンの桃田賢斗氏ら約180人に上る。

フリークアウトによると、UDN SPORTSはこれまで、所属選手一人一人のキャリアと利益を最優先する姿勢で、エージェント事業を推進してきた。

今後もこの姿勢を維持しながら、フリークアウトが得意とする広告案件の獲得や広告配信技術の提供に取り組む。

さらにUUUMが持つYouTuberなどのクリエイターとのネットワークやSNS運用、動画制作、企業プロモーションのノウハウを活用し、アスリートの発信力強化やイベント価値の向上、グッズ販売などを通じて収益機会を広げる。

子会社売却で業績予想を上方修正

M&Aについては積極的だ。

2015年にインターネット上の行動データや顧客データを収集、分析、管理するDMP事業のインティメート・マージャーを子会社化したあと、2023年のYouTuber事務所UUUMの子会社化まで、合計7件のM&Aを適時開示している。

インターネット広告の「フリークアウト」サッカーの香川真司氏ら所属のUDN SPORTSを子会社化
フリークアウト・ホールディングスが適時開示したM&A

事業は、広告とインフルエンサーマーケティングを柱に構成する。

広告事業は売上高の約60%を占める主力事業で、広告主向けに広告配信支援やYouTube広告枠の買い付け支援などを手がける。

インフルエンサーマーケティング事業は、売上高の約39%を占める第二の柱で、UUUMを中心にしたクリエイターの活動支援や、プロモーション、番組制作、チャンネル運営などを展開する。

このほか、売上高構成比が約1%のその他事業では、国内外のグループ会社に対する経営管理機能の提供や、データ解析基盤、機械学習エンジンを活用した新規事業などを担う。

投資事業は、売上高構成比が約0.1%にとどまるが、グローバル展開の可能性を持つITベンチャー企業を主な投資対象とし、投資リターンの獲得を目指している。

インターネット広告の「フリークアウト」サッカーの香川真司氏ら所属のUDN SPORTSを子会社化
フリークアウト・ホールディングスの売上高構成比

2026年9月期は、2026年3月に実施した子会社のタレンティオの売却に伴う投資事業収益(売上高)を計上したことから、業績予想を上方修正した。

売上高は556億円(前年度比10.4%増)、営業利益は13億円(同13.5倍)を見込む。

今後はUUUMとUDN SPORTSを組み合わせたインフルエンサーマーケティング事業の収益性をどこまで改善できるかが焦点となる。

文:M&A Online記者 松本亮一

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