
【記者コラム・造田大の大勝負】
南潤(27)=和歌山・111期・S1=が市田龍生都とガチンコ対決だ。準決11Rは打鐘カマシ先行から押し切って連勝。
その決勝は近畿が4人。市田、元砂勇雪に南、石塚の構成。元砂は他の3人の世話になっており、石塚も今回南に付いた。そのため、市田の番手は南というのが自然な流れ。ただ、南が下した決断は「市田君とは別線で自力」だった。
経緯をうかがうと、「GⅠや和歌山記念の決勝とかだと別ですけどね。それに単純に市田君と力勝負がしたい。どんなレベルなのか対戦して知りたい。レースを見るのと走るのとでは違いますから。敵として走ることで、自分に今、何が足りないのか分かる」と笑顔で回答。「自分の力がどこまで通用するのか楽しみです」と決勝まで待ち切れない様子だった。
現在の競輪業界はスーパールーキー市田の話題で持ちきり。しかし、かつては南もデビュー最速GⅢ制覇などの実績を持つ、期待の星として将来を渇望された存在だった。近況はFⅠが主戦場となっているが、今節は自力屋の石塚が離れるほどのダッシュ力を見せるなど、昔の輝きを取り戻しつつある。決勝では新旧超新星対決を制してくれるか注目だ。
▼12R(南潤) 市田との力勝負を制して、石塚との和歌山ワンツーを決める。7=2-456。
▼2R(興呂木雄治) 本線の高橋優斗は不調で点数ほどの力はない。補充参戦だが別府好相性の興呂木の捲りに期待。3-146-146。
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準決11Rを激走した直後の南潤