
児玉碧衣の後位を取るとスッポンマーク。終1角からのスパートに遅れることなく追走した。これまで何度も追いかけた背中を風よけに4角を回ると、ゴール前でハンドル投げ。好敵手を差し切った。
デビューから13年が経過した1期生。ガールズ4大会目のGⅠ出場にたどりついたのは、荒牧聖未と小林だけだ。その小林が、決勝に進んだのは大きな価値がある。創世記から常にトップを走ってきたガールズの至宝ともいえる。
「最近はレベルが上がっている。なのでそこに追い付こうとしていた」と無理を重ねていた。だが、「今はできるベストを尽くす。それでいいと思うようになった」と気持ちもお姉さんになってきている。
6月パールカップでの落車で右手小指を骨折するなど大けがを負った。「今でも指は痛い。でもレースは短い時間。それに力が抜けていいのかも」と笑った。
気持ちの強さだけでなく、明るい性格が魅力。「1回目、1期生として頑張りたい」。ガールズケイリンの発展に大きく寄与してきた小林の走りが決勝で見られるのは、ガールズファンにとって大きな贈り物だ。
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準決12Rを制して決勝に進んだ小林莉子