【ボートレース児島・GⅢマスターズL】SG7Vの実力者・太田和美がデビュー34年で児島初V 全場制覇に残すは江戸川「頑張ります」
 児島ボートのGⅢマスターズリーグ第5戦「第3回瀬戸の名人決定戦」は最終日の4日、12Rで優勝戦を争い、4号艇の太田和美(52)=大阪・69期・A1=が4コースから差してV。今年3回目、通算93回目、児島では初めてのVを挙げた。


 2着は2号艇の原田篤志、3着は6号艇の丸岡正典が入り、3連単は4万1840円(60番人気)と波乱の決着。

 人気の中心だった1号艇の坪井康晴は先マイ態勢に入ったところで舟があおられて振り込み、6着に敗れた。


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笑顔で優勝カップを掲げる太田和美



■ヒーロー

 「児島で勝ったのは初めてとちゃう?」。グランプリVなど数々の戦歴を誇る太田和美が、デビューから34年でついに児島で初V。これで23場目の制覇だ。

 「(全場制覇へ)江戸川と児島が残っているとは記憶にあったけど、どちらも走る機会が少ないから無理やろと思っていた」。児島の出走は2年ぶりで、その前も2年間のブランク。極めて希少な今回の機会を、SG7Vの実力者がものにし、全場制覇にリーチだ。

 しかも、展開の助けも必要な4号艇でつかんだのはさすがだった。「準優のままのバランス型の足。差す展開になるだろうし、いいところを差せれば(Vのチャンス)と思っていた」。その通りの差し展開だったが、1Mは「ターンマークに当たりそうになって切り直した」というギリギリを攻めたハンドルが奏功。


 1番差しの2コース原田篤志にBSで内からスッと並びかけると、「僕の方がいい感じがしましたね」という機力の余裕もあって、2Mを楽々とトップ旋回。Vを確定づけた。

 これで全場制覇に残るは江戸川のみ。「この前(6月)走ったけど予選落ちしてきた」と苦笑いしながら、「頑張ります」と最後はリップサービス。「無理やろ」という言葉をまたしても覆して偉業達成を目指す。(深堀慎一郎)






太田和美の場別V回数


桐 生
戸 田
江戸川
平和島
多摩川


2
1
0
2
1


浜名湖
とこなめ
蒲 郡
 津 
三 国


3
2
5
7
6


びわこ
住之江
尼 崎
鳴 門
まるがめ


4
26
4
1
6


児 島
宮 島
徳 山
下 関
若 松


1
3
4
2
4


芦 屋
福 岡
からつ
大 村
合計


2
4
2
1
93




■優勝した太田和美のプロフィル



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