窓掃除、ちゃんとやってますか。窓が汚いと景色が汚く見えるし、なんとなく部屋の中が暗く感じる。
かといって掃除しても、なかなかすっきりキレイにならないのが窓。この問題を解消しようと、ドイツの老舗掃除機メーカーの日本法人、ケルヒャー・ジャパンが窓用クリーナー『WV 75 plus』を10月18日に発売。早速、現物を試させてもらった。

通常、家庭で洗剤や雑巾を使って窓を拭くとどうなるかというと、液だれや拭き跡がどうしても残ってしまう。そこでまず、スプレーボトルから付属の洗浄液を噴射しワイプパッド(マイクロファイバー製カバー)で液をのばして汚れを浮き立たせ、つぎに吸引機付きのクリーナーで液だれや拭き跡を取り除くというのが同製品の仕組み。軽く撫でるようにして使うのがポイント。
窓の上で電気掃除機を滑らせているようである。

だが、手を近づけて吸引力を試してみたが予想より弱い感じ。これでどうしてしっかり吸い取れるのか。
「モーターはとくに強力なものを搭載しているわけではありません。ワイパーヘッドの形状をうまく工夫しているので効率よく汚れを吸い取ることができるのです」(同社)
なお、ワイパーヘッドは大きな窓用の幅280mmタイプと、細かい箇所が掃除しやすい170mmタイプの2種類がある。

クリーナーは重さ700グラムで、実際持った印象としては意外に軽かった。
中には汚水を貯めるタンクが入っており、いっぱいになったら取り外して中身を捨て、水洗い後に再度取り付ける。また、リチウム充電池内蔵で1回の充電で20分使用可能。ワイヤレスで使えるのはとても便利。

操作は簡単。私にもできそうなので窓を掃除してみることにした。洗剤をワイプパッドで伸ばし、クリーナーをかけてみた。
スイッチを入れてみると音は割りと静か。さて、上から下へゆっくり動かしてみる。すると確かに、液だれ、拭き跡が残らない。近づいてよ~く見ても、無色透明のガラスがあるだけだった。

これってもしかしていろいろ応用ができるかも。
「はい、洗面所の鏡の汚れや浴室のタイルの結露などを除去するのにも役立ちます。
また、テーブルにこぼした汁を吸い取るにもいいですよ」(同)
あと、机に貯まったホコリを吸い取ってもいいのだろうか。
「タンクの口に詰まらない程度のホコリであれば大丈夫だと思います」(同)
なるほど、一台何役と使えるクリーナーであることが分かった。

基本的に誰でも簡単に窓掃除をすることができる製品なのだが、ホワイトの製品カラーは女性ユーザーを意識したものだそうだ。窓の広さにもよるが一枚当り1分くらいで掃除できてしまうわけなので、女性一人でも十分に窓掃除ができる。大掃除のときくらいしか窓掃除をしない人もいる日本で、「手軽に窓掃除ができる清掃家電で新しい清掃文化を」が同社の提案だ。

ケルヒャー・ジャパンでは家庭向けの掃除機として窓用クリーナー以外にも、高圧洗浄機、スチームクリーナー、乾湿両用掃除機をラインアップ。
名前の響きからして業務用と思えてしまうが、高圧洗浄機は車や車庫の床、ベランダ、庭の掃除に、スチームクリーナーは部屋、台所の床や浴室などをキレイにできる。水だけで掃除できるのが大きなメリットで、洗剤アレルギーの子供がいる家庭などでは大いに重宝する。いずれも女性が使いやすいサイズがちゃんと用意されているところは、同社の女性ユーザーへ使ってもらいたいという気持ちが如実に伝わってくる。

「掃除をきちんとできる人は勉強も仕事もできる」と誰かに言われてたような気が……。掃除嫌いの人、最新の掃除機を持って生活スタイルに刺激を与えてみては。
(羽石竜示)