夢をもつという意味の名前にもかかわらず夢が嫌いな少女・希(まれ)の物語・
朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)の第1週の平均視聴率は20.6%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)で、出だしはまずまず。
4月6日(月)からはじまった第2週「告白シュークリーム」では、希が子役の松本来夢から土屋太鳳になっていよいよ本格始動です。


時は2001年(平成13年)初夏。希が東京から能登に移住して来てから7年。移住当時「外浦村」だった場所はいまや合併して「輪島市」です。
高校3年生になった希はすっかりこの土地に馴染み、日本一働く高校3年生として毎日コツコツ頑張っています。
朝の放送→野菜の収穫→お弁当づくり→輪島朝市 って高校に行くまでにどれだけ早起きして働いているんでしょうか。

同級生の一子(清水富美加)が生まれてこのかた朝市に来たことのないというので、希が朝市を案内するという体で、輪島の朝市の様子を伝えます。

それにしても、朝市の魅力をたくさんの人が働いていることと考えうっとりしている希は不思議な子です。公務員の魅力をあんなにキラキラした表情で語る人もそうそういないでしょう。
クッキーをつくるときも、経済効率や味を優先し、四角や丸などの実直な形しか作らないという考え方が徹底しているのもすばらしいです。

希をそんなコツコツキャラにしてしまったお父さん・徹(大泉洋)は、東京に出稼ぎに行ったきり6年も音信不通。希は藍子(常盤貴子)が徹に愛想をつかしていると思っていますが、口にも態度にも出しませんが藍子はまだ徹のことを忘れてはいないようで・・・。藍子が塩田で働いているのも徹が放り出した仕事を引き受けているのかも。


働き者の希とお母さんの、農作業用のフード(帽子?)がかわいい。帽子をかぶった希が長靴はいてしゃがんでいる姿は特に愛らしかったです。
それに比べて、桶作文(田中裕子)が腰に手を当てて牛乳飲んでいるのが、もうどこまで男らしいんですか! と感動に近い気持ちになりました。

来夢ちゃんはぺったんこ胸で少年のようでしたが、土屋太鳳さんは女性らしいまろやかなラインをしていて、希、成長したのだと思わせます。そして、いきなり恋愛モードに突入のようです。
相手は、帰ってきた圭太(山崎賢人/崎、大じゃなくて立のほう)か、優しそうなもうひとりの中谷(九内健太)?

ちなみに成長してしまった希の代わりってわけでもないでしょうけれど、希の同級生・みのり役の門脇麦が、シンプルボブで白いブラウスに吊りスカートという少女っぽい感じで登場して、心ゆさぶられました。


第7話は、土屋太鳳のお披露目と、7年経った希の生活の説明だった印象なので、話が動きそうな8話に期待です。(木俣冬)

タイトルバックに驚いた。NHK朝ドラ「まれ」1話をレビュー

お金がなくても生きていける「まれ」連続レビュー2話

朝ドラファンなら大泉洋と能年玲奈との共演作をチェックすべし「まれ」3話

ダメ男たちのドラマなのか「まれ」4話

いつも笑ってる家族が欲しかったら 自分でみんなを笑わせてみよう「まれ」5話

いよいよ土屋太鳳(本名)登場「まれ」6話