39歳リオネル・メッシ擁するアルゼンチンは、ワールドカップ決勝でスペインに敗れ、連覇の夢は実現できなかった。
自身6度目となるワールドカップを終えたメッシは、銀メダルを授与された後、サポーターから労いの声援を受けると涙していた。
そうしたなか、アルゼンチン紙『TyC Sports』は、「奇跡の終わり」として、一時代が終わったと伝えていた。
「メッシの涙…ファンと向き合い、次々と湧き上がるチャントを静かに聞き、どんな状況でも変わらぬ彼らの応援を目の当たりにして流したその涙は、誰もが予感している『時代の終わり』を告げるものだ。
輝かしく成功に満ちた時代であり、誇りを与え、感情を揺さぶり、これまでのどの代表チームよりもはるかに見事に私達を体現してくれた。
そしてこれはレオがどう決断するか、1~2試合なのか、あるいはもう10試合プレーするかどうかを超えた問題だ。我々は新たな時代について考え始めなければならない。
彼らが銀メダルを外さなかったのは正しい判断だった。
決勝進出は、決して諦めずに最後の最後まで戦い抜いたチームへの報酬。(イングランドとの準決勝は)他のチームなら間違いなく崩れ落ちていたであろう状況で、見事な勝利を成し遂げたのだから。
銀メダルを身につけ続けることは、かつて軽視していた『2位・準優勝』という結果を単に尊重する以上の意味を持ち、一つの教訓になる。
スペインがより優れたチームだったからこそ敗れたが、その過程で経験した胸が高鳴るような喜びを誰にも奪うことはできない」
確かにアルゼンチンの選手たちは授与された銀メダルをすぐに首から外すことはしなかった。
準優勝を誇りに思うべきとしつつ、20年以上に渡って活躍してきたメッシがいなくなることを考える時期がきたと覚悟しているようだ。
また、同紙は、アルゼンチン選手と衝突しスペイン代表のキャプテンであるロドリに思うところがあるようで、こうも論じていた。
「ロドリにバロンドールを授与することは、事実上の侮辱であり、感性の欠如だ。
それはあのスペイン人が悪い選手だからではない。単にメッシこそがアルゼンチン代表と今ワールドカップの『心と魂』だったからだ。
39歳にして、彼は汗と涙でピッチを潤し、ゴールを量産した。そして、史上類を見ない現象をこの目で見ようと集まったあらゆる国籍のファンでスタジアムは埋め尽くされた。
『勝者』が受賞の基準なら、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長たちにサッカーの試合はパスではなくゴールで勝つものだと教えてやる必要がある。
ロドリはこのワールドカップでゴールを一つも決められなかっただけでなく、実に20億本(比喩)ものパスを成功させながら、アシストすらなかった」
アルゼンチンは優勝を逃したが、それでもバロンドールはメッシに与えるべきということのようだ。
なお、決勝後には乱闘沙汰も勃発したが、それはアルゼンチンのナウエル・モリーナがロドリを叩いたことが発端とする映像も拡散されている。
筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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