【コラム】サッカーW杯開幕!新風を吹き込む「初出場4ヵ国」の注目ポイントとは

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現地時間6月11日に開幕するFIFAワールドカップ2026北中米大会。



今回から参加国数が「32」から「48」となり、枠が増えたことで、キュラソー、カーボベルデ、ウズベキスタン、ヨルダンの4か国が本大会への初出場を勝ち取った。

今回は、この4チームを紹介していく。



まずは、大陸間プレーオフでジャマイカを下し、出場権を獲得したキュラソーだ。



キュラソー(北中米カリブ海)



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画像: キュラソー(北中米カリブ海)


かつて横浜F・マリノス浦和レッズなどに在籍し、現在は現役を引退しているクエンテン・マルティノスが元キュラソー代表であったことから、Jリーグファンにとっては聞きなじみのある国かもしれない。



今大会のメンバーを見ると、招集された選手の大半がオランダリーグでプレーをしている。



中には、マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーからトップチームに昇格を果たし、今季は英2部のシェフィールド・ユナイテッドで22試合に出場したFWタヒス・チョンや、今季ミドルズブラで17試合に出場したFWソンチェ・ハンセンなど、イングランドでプレーをしている選手も。



DFフリエン・ガリのようにサウジアラビア(※2部のアブハ)でプレーする選手など、様々なリーグでプレーする選手が集まっている。



基本のシステムはオーソドックスな4-3-3。起点はサイドになることが多く、中央にはボールの配給ができる10番のMFレアンドロ・バクーナなどがいる。



守備に関してはハイラインを敷いてコンパクトにまとめるというよりは、引いてブロックを作るスタイルが主流。プレーオフではその戦術が功を奏し、ジャマイカの圧倒的なスピードを封じ込めた。



本戦に向けた課題としては、攻撃のパターンが一つになりがちな点と、ビルドアップの段階で選手一人一人がボールを持つ時間が極端に長いことである。そのため攻撃にリズムが生まれにくい。



親善試合では質の高い守備陣を誇るスコットランドに、1点は取って食い下がったものの、1-4で敗れている。

相手の質が自分たちの質を上回った時に、どのように違いを作り出すかが、このチームを見るうえでは最大のキーポイントとなる。本戦でどのような戦い方を見せるのか。



次は、熾烈なアフリカ予選を勝ち抜いたカーボベルデだ。



カーボベルデ(アフリカ)



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画像: カーボベルデ(アフリカ)


人口およそ53万人と極めて少ない人口のカーボベルデは、予選でアフリカの雄であるカメルーンを下すなど躍進を遂げ、見事に初の本戦への切符を勝ち取った。



選手を見ると、ビジャレアルに所属するDFロガン・コスタをはじめとして、オランダやベルギー、ポルトガル、トルコなどでプレーする選手がおり、ズウォレでプレーするMFジャミロ・モンテイロは今季21試合に出場し、中盤の要としてチームに貢献するなど、欧州に活躍の場を置いている選手は多い。



直近のセルビア戦のスタメンを見てもほとんどが欧州でプレーする選手であり、選手の質は高いほうである。



システムは4-2-3-1。このチームはあまりボールを保持するタイプのチームではなく、サイドに足の速い選手が多いため、それを生かすカウンターとサイドアタックが武器である。実際3-0で勝ったセルビア戦では、得点がすべてサイド攻撃からであった。



ディフェンスは主にハイラインを敷いている。ディフェンスラインの選手の多くはスピードがあるため、カバーリングの速度が速い。背後に出されてもスピード負けせずに対応できるのはこのチームの強みである。



逆に押し込まれる展開になって、後手に回り始めると、少し厳しい展開になる分、全体の意識を前に持っていけるかがこのチームのカギとなる。

本戦でどこまで自分たちのストロングポイントを出していけるかに期待だ。



続いては、最終予選でイラン、UAE、カタールなど強豪がひしめくグループを2位で突破したウズベキスタン。



ウズベキスタン(アジア)



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画像: ウズベキスタン(アジア)


この国を代表する選手の一人として挙がるのが、やはりマンチェスター・シティでプレーするDFアブドゥコディル・フサノフ。今季は途中から主力としてスタメン出場を続け、最終的にプレミアリーグで21試合に出場。抜群のカバーリングセンスと対人で一気に評価を高め、出場した試合で高評価を残し株を上げた、脂の乗っているプレイヤーだ。



他の選手を見てみると、今季ローマからトルコのバシャクシェヒルにレンタルされ、22ゴールと爆発したFWエルドル・ショムロドフがいる。



ただ、注目は監督のファビオ・カンナヴァーロだろう。長きにわたってカテナチオを支えたイタリアの英雄が、今度は指揮官としてW杯の舞台に戻ってくる。



基本のシステムは3-4-2-1。このチームの戦い方の特徴として、比較的自分たちでボールを動かす試合というより、受け身になって守る試合の方が多い。2025年11月のエジプト戦も、支配率は圧倒的にエジプトが上回っていたが、粘り強い守備で勝利を引き寄せ、2-0で勝利を収めた。



ただ、今月行われた親善試合のオランダ戦のような戦い方は極力避けていきたいところである。



現在のウズベキスタンは、守備のスタイルとしてハイラインを保ち、相手の低い位置でボールを回させるというより、ディフェンスラインを下げて守備から入るスタイル。

今大会同組の3国はすべて足の速い選手が揃っており、まずスピードをとにかく封じ込めるという点に関しては効果的だ。



ただ、オランダ戦は後手に回った分、アイデア豊富な相手攻撃陣にゴール前で決定的な仕事をさせてしまい、自分たちで首を絞めるようなゲームをしてしまった。個の力も強いチームと対戦した時の守備の体制をどう整えるかは、この大会を戦うえで重要なテーマである。



ポルトガル、コロンビア、コンゴ民主共和国というかなり厳しいグループに入った分、どのように戦うかが見ものだ。



最後に紹介するのはヨルダン。昨年行われたアラブカップでは、サーレム・アル・ドサリを擁するサウジアラビアを粉砕し、決勝まで進んだ。惜しくも決勝ではモロッコに1点差で惜敗したが、アジアの中で間違いなく力をつけているチームの一つだ。



ヨルダン(アジア)



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画像: ヨルダン(アジア)


注目選手で言えば、スタッド・レンヌで今季33試合6ゴール6アシストを記録したサイドアタッカーのFWムサ・アル・タマリだろう。今大会10番を背負う彼が攻撃の中心となって組み立てるシーンは多い。



攻撃の軸をサイドに置いているチームとして、彼の働きはチームとして欠かせない。彼以外の選手はほとんど自国のリーグでプレーしている選手であり、起用法にも注目が集まる。



システムは3-4-3がメイン。

3トップのシャドーとウイングバックがうまく関係してゴールまでもっていくのが基本的な形だ。彼らの攻撃力はアジアの中でも上位に位置している。最終予選では韓国やイラクなどの強豪と当たりながらも、16得点をマーク。攻撃には絶対的な自信がある。



ただ、守備に関しては少し問題がある。負けた試合のデータを見ると、敗戦したほとんどの試合で前半に点を取られている。親善試合のコロンビア戦も前半41分に、スイス戦も28分と33分、45+10分に、上述のアラブカップ決勝も4分に先制弾を浴びた。



本戦を戦う上で、前半から強度を高めていくことが重要である。攻撃の武器を生かすには、まずは自分たちが作った守備の型に相手を嵌めることが大事だ。これがうまくいけば、本戦での躍進も夢ではない。



出場国が増えて、見どころが多くなった分、初出場の国にもフォーカスが当たりやすい。この4ヵ国がどのような戦い方を見せるかに注目だ。



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筆者:隈崎碧



観戦専門のスポーツ大好き現役大学生。幼少期から選手名鑑を愛読書とし、データバンクとして家庭内の外付けハードディスクの役割を果たしている。サッカーの他、駅伝、野球にも精通、聞かれりゃなんでも応えたい情熱により、日々観戦の研鑽を積んでいる。



画像提供:Getty Images

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