◆第108回全国高校野球東東京大会▽5回戦 岩倉3―10×二松学舎大付=8回コールド=(19日・大田スタジアム)

 昨夏準Vの岩倉が二松学舎大付に3―10の8回コールドで敗れ、5回戦で姿を消した。

 初回に8点先取されるなど、序盤から苦しい展開が続いた。

0―9の4回1死満塁で、増田成登(3年)の適時内野安打で1点。皆川瑛汰(1年)の左犠飛で2点目を返し、反撃を開始。だが、3―9の8回に1点を追加され、甲子園の夢はついえた。

 主将でエースの佐藤海翔投手(3年)は3回途中に登板。「ここで終わるわけにはいかない。自分自身がプレーで示せれば」と上がったマウンドで4回2/3を投げ2安打3奪三振1失点と粘りの投球を見せた。

 昨夏、母・友喜子さん(享年51)が他界した。「ずっと力を貸してくれていた。これ以上ない存在」。時折、帽子のツバに書かれた”母と共に”という文字を見つめながら、ピンチの場面では「力を貸してほしい」と何度も願った。その思い通りに4回から7回まで三者凡退。6回2死から3番打者を三振に抑え、吠えた場面では「整備明けというところで、後半戦ここから行くぞという気持ちが出た」と振り返った。

しかし、8回は1死満塁から2番の岡野大陽に左前適時打を許し、ゲームセット。「100球投げて99球いいところに行っても、1球のミスボールが敗戦につながった。それが自分の足りなかったところ」と涙は見せず、潔く振り返った。

 もし、友喜子さんがスタンドで応援していたら「お疲れ様、頑張ったね」と褒めてくれたはずだと語る右腕。「悔しいですけど、自分の野球人生は終わらない」。母と約束したプロ野球選手という夢を叶えるため、大学でも白球を追い続ける。

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