◆第108回全国高校野球選手権静岡大会 3回戦 東海大静岡翔洋6-3清水桜が丘(19日・ちゅ~る清水)

 3回戦の残り8試合が行われ、16強が出そろった。シード校の東海大静岡翔洋は清水桜が丘を6―3で下し、7大会連続(2020年代替大会を除く)でベスト16入りを果たした。

2度先行されながら直後に追いつき、6回には3安打で2点を奪い勝ち越し。8回には3番・伏見響遊撃手(3年)のソロで突き放した。静岡学園はDH金井漣(3年)の先制2点二塁打などで、富士東とのノーシード対決を制した。シードの静岡、常葉大菊川は順当勝ち。4回戦の8試合は21日に行われる。

 心地よい感触が両手に残った。2点リードの8回、先頭で回ってきた東海大静岡翔洋の3番・伏見響が、右越えのダメ押しソロを放った。公式戦初アーチは高校通算10本目の一発。「自分のタイミングで打てました」。ダイヤモンドを駆け抜けると、一塁ベンチ前では仲間からハイタッチで祝福された。

 意地の一打だった。初戦の韮山戦では初回に先制左前適時打を放ったものの、3打数1安打と内容的には不満だった。

この日の前の3打席では走者を置いた状態で凡退。3回の守備では自らの悪送球をきっかけに失点した。「攻守に貢献出来てなかった。本塁打はうまく内角をさばけた」。1週間かけて体の開きを修正した効果が表れた。

 数少ない昨夏のレギュラー。チームを引っ張ろうとするあまり自然と力みがあった。森下倫明監督(61)は「俺が、俺が、と気負いすぎていた。一本出て良かった」と、キーマンの一打を喜んだ。

 2番手の右腕・水町蒼河(3年)が流れを変えた。2点を先行されてなお3回1死満塁から2番手で登板。ピンチを抑え、悪いムードを断ち切った。

同点の4回に1点を失ったものの、5回以降は無失点投球。「打ってくれると仲間を信じていました」と、充実した表情を浮かべた。

 2度先行されながら追いついて粘りの勝利。代替大会を除き、19年から7大会連続で16強入りだ。その間、2度の決勝進出、4強と8強が1回ずつと安定した成績を残すが、優勝は04年以来、遠ざかっている。指揮官は「ここからが勝負です」と、気を引き締める。22年ぶりの甲子園へ、今年こそ頂点へ駆け上がる。(塩沢 武士)

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