佳境を迎えているワールドカップ。
11日にはサッカーの母国イングランドと怪物アーリング・ハーランド擁するノルウェーが準々決勝で激突した。
前半36分にノルウェーが先制するも、前半アディショナルタイムにイングランドが同点に追いつく。
ジュード・ベリンガムが同点弾を決めた後、ノルウェーGKエルヤン・ニーランは主審に対して何かを訴えていた。
また、前半終了時にはストーレ・ソルバッケン監督も審判団に抗議する様子があった。
ノルウェーの公共放送『NRK』などによれば、失点直前にGKニーランが蹴ったゴールキックは、スタジアム内に設置されたカメラのケーブルに接触していたという。
その結果、軌道が変わったボールはイングランドの選手のもとに落下し、それがベリンガムの得点につながったと、ノルウェー側は抗議していたようだ。
『NRK』の解説者は、「もしこれが勝敗を分けることになれば、ワールドカップ史上最大級のスキャンダルとして語り継がれる」と憤っていた。
ノルウェーのアシスタントコーチであるケント・ベルゲルセンは「得点になる前にエルヤンがボールを蹴った際、カメラのワイヤーに当たったため、ボールは軌道が変わり、本来よりも手前で落ちた。主審はそれを確認すべきだった」とハーフタイム時点でコメント。
また、元トップレフェリーのマーク・クラッテンバーグは、『FOX』の放送でこう明言していたという。
「ボールが外部の要因に接触した場合、主審はプレーを止めて、ドロップボールで再開しなければならないというルールは明確だ。検証が必要な事象であるため、VARが介入することも可能」
ただ、今大会で使用される試合球には、ボールの軌道変化(ディフレクション)を検知するセンサーが搭載されている。
Before England’s goal in minute 45+2 against Norway, the sensor in the Connected Ball showed no peak in the 'heartbeat of the ball' when in the air, and therefore no evidence that the ball touched the overhead wire and changed the movement of the ball. pic.twitter.com/gYf9ukfveT
— FIFA Media (@fifamedia) July 11, 2026
FIFAは「データを検証したが、ボール内のチップから得られたグラフには、軌道変化を示すような反応はなかった」と説明したとのこと。
延長戦に突入した試合は2-1でイングランドが競り勝ち、準決勝進出を決めている。
筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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