投資家の慎重スタンスが持続する流れ。中国景況感の悪化や住宅販売の低迷、早期の米利下げ観測の後退など懸念材料が山積している。ただ、下値は限定的。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国10年債利回りが2020年4月以来の低水準を付けたことなどを背景に、金融緩和の観測が広がっている。一部のアナリストは、中国人民銀行(中央銀行)が近く、政策金利や預金準備率の引き下げなど追加の緩和策を打ち出す可能性があると分析した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.0%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が4.4%安、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が総じて安い。中国海外宏洋集団(81/HK)が8.6%、世茂集団HD(813/HK)が4.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)と合景泰富集団HD(1813/HK)がそろって3.7%ずつ下落した。雅居楽集団の23年成約額は、前年比で31%減少。通年目標も下回った。
自動車セクターも一部を除き売られる。
レストランチェーンや酒造など飲食関連もさえない。上記した海底撈のほか、海倫司国際HD(9869/HK)が2.2%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が2.1%安、珍酒李渡集団(6979/HK)が3.4%安、華潤ビールHD(291/HK)が2.2%安と値を下げた。
半面、海運セクターは高い。海豊国際HD(1308/HK)が5.7%、中遠海運HD(1919/HK)が3.8%、東方海外(316/HK)が3.7%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.3%ずつ上昇した。運賃上昇の思惑が続いている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がスエズ運河に通じる紅海で商船襲撃を繰り返す中、欧州海運大手は同地域での航行を一時停止した。
石油・石炭セクターもしっかり。中国海洋石油(883/HK)が2.3%高、中国石油天然気(857/HK)が1.7%高、中国神華能源(1088/HK)が2.2%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.0%高で前場取引を終えた。
他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が1.9%高。新興EV各社の2023年販売実績が目標未達や失速が目立っているが、理想汽車は販売拡大が続き、年間目標の30万台を上回る37万6000台(新興自動車勢で首位)を売り上げた。
一方、本土マーケットは反落。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











