8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比19.36ポイント(0.49%)安の3970.88ポイントと3日続落している。6月8日以来、1カ月ぶりの安値を付けた。

 指標発表を前に買いが手控えられる流れ。中国では来週にかけ、6月の月次経済統計が集中して公表される。あす9日に物価統計、14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産などのほか、4~6月期のGDP成長率などだ。金融統計も15日までに報告される。結果を見極めたいとして様子ムードも漂った。また、中東地域の地政学リスクが再浮上する中、原油相場が再び急上昇していることも不安視されている。ただ、下値は限定的。中国ハイテク産業のプレゼンス向上がプラスだ。ディープシークが人工知能(AI)推論向け半導体を自社開発すると伝わったほか、アップルが中国製メモリーの調達を検討しているとの観測も報じられている。自律反発狙いの買いも入り、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、素材の下げが目立つ。ガラス繊維の中国巨石(600176/SH)が6.6%安、非鉄の廈門タングステン業(600549/SH)が4.4%安、プラスチックの金発科技(600143/SH)が4.1%安、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)とセメントの華新建材集団(600801/SH)がそろって3.0%安、化学品の万華化学集団(600309/SH)が1.5%安で取引を終えた。
廈門タングステン業については、タングステン価格の大幅調整も逆風。タングステン精鉱価格は2026年3月に一時、標準トン当たり100万人民元超まで上昇したものの、その後は下落基調に転換し、足もとでは45万5000人民元(約1087万円)と高値から56.7%も急落した。
 自動車株も安い。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が4.3%、重慶千里科技(601777/SH)が1.9%、北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が1.7%、長城汽車(601633/SH)が1.4%ずつ下落する。通信機器株、医薬株、軍需産業株、証券株、空運株なども売られた。
 半面、ハイテク株の一角は物色される。携帯端末ODMの華勤技術(603296/SH)が10.0%(ストップ)高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が5.9%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.0%高、計算資源レンタル事業主力の江蘇利通電子(603629/SH)が3.9%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.5%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、半導体ファウンドリー中国大手の華虹半導体(688347/SH)が10.6%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は0.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。そのほか、銀行株、エネルギー株、公益株、消費株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が274.15ポイントとほぼ変わらず(前日は274.16ポイント)、深センB株指数が5.25ポイント(0.48%)高の1102.50ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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