廣川社長は生産量が少ない、旬が短いなどの理由で流通が難しい地域の食材について「瀬戸内にはまだ広く世の中に届いていないが、良いものがたくさんある。そこにわれわれ卸売業の仕事がある」と強調した。
日常的に使うものを非日常時にも役立てるという「フェーズフリー」の考えに基づき、「冷凍することで地域食材の価値を保ち、保存性を高め、普段から商品として流通させる」と説明。「それがフードロスの削減や販路拡大につながり、結果として地域の食を強くすることになる」と力を込めた。
同社は来年、創業170周年を迎える。廣川社長は「感謝を形にするとともに、新しい商売を皆さまと一緒に作る。それがわれわれにとって一番意味のある170周年になる」と述べた。
続いて、廣川充明常務が前6月期の概況を報告。食品事業の売上高は前年比94.7%の減収だったが、予算比は105%とクリアした。営業利益については「大幅に改善し、黒字転換を見込む」(廣川常務)とし、その理由として拠点・エリアの見直し、生産性向上のための業務整理、価格決定のルール見直しを挙げた。
今期(92期)はAIの活用と推進、基幹システム・受発注システムの刷新、企業間連携の強化――の3点に力を入れる。廣川常務は「広島で最もAIを使いこなす企業になる」と強調。
なお、会には取引先メーカー83社が出席。あいさつに立った神崎巌会長(日清製粉ウェルナ中四国営業部長)は「昨今は、少し前には考えも及ばなかった行動変化が起こっている。食品業界として、よりスピーディな対応が必要な時代になったのを痛感する」と述べた。
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