サッカーゲーム『eFootball』を手掛ける株式会社コナミデジタルエンタテインメントは今夏、タイの首都バンコクで『eFootball World Festival in Bangkok』を開催。世界大会ファイナル『eFootball Championship 2026 World Finals』を中心に、様々なイベントが展開された。
タイ国内だけでも大きな話題となったイベントだが、特別ゲストとして参加した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏への声援はひと際高いものだった。

 多くのタイ国内メディアの取材に応じたルーニー氏は、「タイを訪れたのは今回で2回目。前回は2013年だったと思うけど、今回も素晴らしい経験ができているよ。ファンのみんなとも交流できたし、イベントも良かった。タイに来られて本当にうれしい」と喜びを口にし、「発展や向上を目指す国はたくさんあると思う。ワールドカップの出場枠が64チームに拡大する可能性もあるし、タイにとっては本大会出場を目指す大きなチャンスだね。今はタイにとって育成が重要な時期。今後の4年間で若い選手を育て、競争力のあるチームを作って出場権獲得を目指す。そうなることを願っているよ」とエールを送った。

 新しいルーニー氏がゲーム内に登場していることもあり、その質問が及ぶと「現実のサッカーとゲームは全くの別物だから、再現するのは非常に難しい。でも、長年にわたって進化は続いているし、選手のタトゥーなどもリアルに再現されているよね。可能な限りリアルなレベルに達していると思うよ。
現実のサッカーと完全に同じにするのは極めて難しいことだけど、現時点ではこれ以上ないほど現実に近いものになっているよ」と太鼓判を押した。

 メディアからはルーニー氏の古巣であるマンチェスター・ユナイテッドに関しても質問が飛んだ。現在は元チームメイトであるマイケル・キャリック監督が指揮をするチームだが、「彼が指揮を執ってから多くの勝ち点を獲得している。とても優秀なコーチだよ。クラブの現状を考えるとニーズやアイデンティティを理解している人物が率いることはいいことだと思う。マイケルは間違いなくそれを理解して、実践しているね。今シーズンはチャンピオンズリーグもあるし、もちろん補強はいくつか必要になるだろうけど、適切な人物にチームが委ねられていると思うよ」と称賛し、「まずは再びトップ3に入るようになることが堅実なステップと言えるね」と覇権奪回へ着実にチーム力を高めていくことが大切だと説いた。

 特に期待する選手としてはコビー・メイヌーとベンヤミン・シェシュコを挙げ、「メイヌーにとっては極めて重要なシーズンになるね。アカデミー出身の若く素晴らしい選手。プレースタイルを考えるととても重要な存在で、(退団した)カゼミーロを失った状況を考えれば、なおさらだ。新シーズンでは飛躍するシーズンになる可能性がある。シェシュコも同じだ。
昨シーズン、その片鱗は見られたし、マイケルと話したときにも、シェシュコのさらなる成長と能力を引き出すことに大きな熱量を持っていたんだ。2人とも素晴らしい活躍を見せてくれると感じているよ」と期待を寄せている。

 多大なるプレッシャーと向き合ってきた現役時代を経験しているルーニー氏に、どうやって向き合っていたかの質問が飛ぶと、「サッカーであれ、人生のどんな場面であれ、何よりも大切なのは『楽しむこと』。特にスポーツの世界では、どうしても大きなプレッシャーがかかるけど、楽しめば楽しむほどパフォーマンスも向上するはずなんだ。それから、私は『毎日懸命に努力すること』を人生において、常に大切にしてきた。そうすれば、夜眠りにつくときに「自分は全力を尽くした」と胸を張って思えるからだ。そして家族や友人を大切にし、助言に耳を傾けることも重要だ。どんな職業に就いていようと、時には助けや導きが必要になる。そうしたときに頼れる人たちとのつながりを持っておくことは、本当に大切なことだね」と回答。サッカーでもどんなカテゴリーにおいても厳しい目にさらされることが多くあるが、「批判を完全になくすことはできない。それは競技の一部だからね。選手自身、自分が良いプレーをしたか、そうでないかはわかっている。
それを早く受け入れ、フットボールにおいて『負けることへの恐怖』が大きな要素の一つであると理解することが重要だ。負けることへの恐れがあれば、『二度とあのような思いはしたくない』というメンタリティーが生まれる。今の若い選手たちにとっては、非常に難しい状況だとは思っている。社会を見渡せばどこにでもソーシャルメディアがあり、誰でも写真や映像を撮れる時代だからね。競技についてよく知らない人たちから批判されることもある。だからこそ、自分のプレーについて率直に意見を言ってくれるコーチや家族を身近に置き、彼らと向き合っていくことが大切なんだ。外部からの声を気にしすぎると、本来あるべき場所から意識が逸れてしまうからね」と、特に若い選手たちに向けてアドバイスを送っている。


【動画】ルーニーがセパタクローに挑戦するなどのイベントハイライト



編集部おすすめ