大宮はナルシス・ペラッチ・ナダル監督の就任以降、新布陣『4-3-3』にトライしている。腕章を巻いた西尾隆矢は「もちろん相手の勢いもありましたけど、自分たちがこのシステム上でもう少しうまくできた」と振り返る。湘南のプレスに苦しみ、前半は苦しい時間帯が続いた。大宮はアンカーの加藤玄がセンターバックの間に落ち、最終ラインの3枚回しで前進を狙う。対する湘南は山田寛人と西野太陽の2トップが大宮の両センターバックを厳しくチェックし、2列目の加瀬直輝と田村蒼生も追随するようにプレス。「なかなか距離感が合わない時にミスが出て、失点してしまった。まだまだ改善しないといけない(西尾)」。結果的に自陣でのボールロストから2失点を喫した。
2点を追いかける展開となった以降、左サイドバックの加藤聖が最終ラインの一角に入り、加藤玄が中盤に残る形へと修正。74分にカルリーニョス・ジュニオのPKで1点を返すと、NACK5スタジアム大宮のムードは一気に大宮へ。
「結果的に勝ち点1を持って帰れるチームになったことはポジティブなこと」と西尾も前を向くが、一方で新布陣でトライする中で課題も感じている。「まだまだ完成度を上げていかないといけません。トライした結果としてのミスも起こってくる中で、そこをどう切り替えるのか。試合の中でのリバウンドメンタリティもすごく大事になる」と説く。群雄割拠のJ2で今後も“大宮対策”が施されることが予想される中、西尾は自分たちのスタイルを貫く重要性を強調した。
「自分たちのスタイル、自分たちのサッカーをやり続けること。監督も勇敢に自信を持ってやり続けることをずっと言っていますし、僕自身もそれに尽きるなと思うので。やっぱり自分たちがやってきたサッカーで走り負けない、球際は自信を持っていいと思いますし、それができれば必ず結果がついてくるのかなと思います。過信ではないですけど、自分たちのプレーに自信を持って、どんどん上を目指していかないといけないのかなと思います(西尾)」
新布陣の完成度を高める中で課題も露呈した一方、2点差を追いつく粘り強さもしっかりと示した。「自分たちが自信を持っていいコミュニケーションができれば、より良いチームになると思います。もっと自分がリーダーシップ取って、しっかりやっていければいい」と西尾。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

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