◆第108回全国高校野球山梨大会▽準々決勝 甲府工5―1日本航空(18日、山日YBS球場)

 古豪・甲府工が2024年優勝の日本航空を下し、準決勝へとコマを進めた。

 2回に3安打を放ち2点を先制すると、3-1の7回1死、1番の守重瑠星(るい、3年)が左翼へ本塁打をたたき込み、ダメ押しの1点を追加。

投げてはエース右腕の山下直太郎(3年)が航空打線をわずか2安打に抑える力投で、追い上げを許さなかった。 

 山下は「低めにしっかりボールを集める、を意識して最後まで投げ切ることができたのが良かった」。終盤には二死満塁のピンチを招くなど厳しい場面もあったが「うわーっ、と思ったのは事実。でも打たれていないから大丈夫、と低めに投げることに集中した」と甲府工の1番を背負う自信を見せた。

 航空打線を抑え続けたバッテリーに打撃陣も奮起。7回に貴重な追加点となる本塁打を放った守重は、これが公式戦2本目のホームラン。「ここ(山日YBS球場)で打ったのは初めて。真ん中に来た球を思いっきり振ったら入りました」と話すと「山下が頑張っているところで貴重な1点をあげることができたのは本当にうれしい」と顔をほころばせた。

 望月健監督が、春からの進化のひとつとしてあげた「チーム力」。試合前の“儀式”で、さらにパワーをつけた。

 勝利を決め、体を大きくそらして校歌を歌いあげた甲府工ナイン。その頭は青々とした丸刈りだった。

山下は「昨日みんなでやりました」と明かすと「ここから私学との厳しい戦いが続くから、もう一度気持ちを入れよう、って話になって」とその理由を説明した。

 青々とした頭もユニホームにもびっしり汗をかき、全力で投げぬいた150球。自分へのごほうびは「サウナですね。きょうももうひと汗かいて、整ってきます」と笑顔を見せた。

 甲府工は昨秋の県大会で準優勝し関東大会出場、この春は県8強にとどまったが、全員野球で確実に力をつけてきた。最後に甲子園出場を果たしたのは、2006年までさかのぼる。20日に行われる準決勝の相手は東海大甲府。4強入りした唯一の公立として、20年ぶりの聖地まで全力勝負を続ける。

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