◆第108回全国高校野球選手権静岡大会 4回戦 富士市立3-1東海大静岡翔洋(21日・ちゅ~る清水)

 富士市立のエース・臼井遥都投手(3年)が1失点完投の力投を見せ、チームを2021年以来となる準々決勝進出へ導いた。強豪・東海大静岡翔洋との一戦。

最後の打者を三ゴロに打ち取ると、右スリークオーターは、捕手へ歩み寄りながら右腕を力強く振り下ろし、喜びを爆発させた。「入学してからは8強になかなか届かなかったので、突破できてうれしい」と笑顔を見せた。

 今大会は初戦から3試合連続完投。19日の御殿場南戦(10〇0、5回コールド)では自己最速となる142キロを計測し、5回無安打無失点だった。この日は切れ味鋭いスライダーを軸に東海大静岡翔洋打線を4安打1失点に封じ、エースの役割を全うした。

 「鉄腕」の原点は高校入学後にある。中学時代は内外野を守り、投手としては時折マウンドに上がる程度だったが、1年時にチーム事情から本格的に投手へ転向。1年秋の県大会初戦で先発の機会を得た。初登板こそ途中交代だったが、その後はエースとして一人で投げ抜く日々が続いた。課題だったフィールディングも磨きをかけ、この日は8回にセーフティー気味の送りバントを落ち着いて処理。「以前より成長できた」と手応えを口にした。

 3年生の投手は臼井ただ一人。

「2年生投手に代わって打たれて負けて後悔するより、自分が最後まで投げきった方が後悔はない。最後まで自分が投げきるつもりです」。絶対的エースとしての覚悟が言葉ににじむ。次戦は中1日で、強力打線を擁する常葉大菊川と対戦する。昨秋の県大会初戦(2回戦)では4―11の7回コールドで敗れ、プロ注目の二刀流・佐藤大介内野手(3年)にも苦しめられた。「前回は四球を出したり、自分のミスで負けてしまった。(佐藤選手をはじめ)いい左打者がいるので、きょうのような甘い球を投げたら長打にされる。しっかり修正して臨みたい」と気を引き締めた。

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