◆第108回全国高校野球選手権 南北海道大会 決勝 札幌日大5-3駒大苫小牧(21日・エスコンフィールド北海道)

 打撃改革で頂点に上り詰めた。札幌日大が5―3で駒大苫小牧を下し、2年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めた。

3回2死から6者連続安打で4点を先制すると、その後も先発全員安打で追加点を奪い、エース・石川瑛二朗(3年)、2番手・前田泰佑(2年)の投手リレーでリードを守り抜いた。全国高校野球選手権(甲子園)は8月1日に組み合わせ抽選が行われ、5日に開幕する。

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 強力投手陣攻略で、札幌日大が2度目の頂点だ。9回2死一塁。エースの後を継いだ左腕・前田泰が最後の打者を一ゴロに仕留めた。エスコンフィールド上空に広がる青空の下、ナインはマウンドでNO1ポーズ。主将の前田和磨捕手(3年)は「1年生で優勝を見て、2年生は準優勝。天国と地獄を見てきたので、絶対にいい景色を見るという熱い思いだった。うれしい」と喜びをかみ締めた。

 今夏5試合でわずか2失点の駒大苫小牧に対し、怒とうの6連打で主導権を握った。1巡目こそ無安打だったが、3回2死から1番・星野穣一郎右翼手(3年)が左前打で出塁。チーム初安打を皮切りに6番・岡勇仁一塁手(2年)まで連続安打を放ち、4点を先制して主導権を握った。

 今夏は全6試合で5得点以上。チーム打率も3割3分1厘をマーク。「まだ過程ですけど、成果が出てきている」とうなずく森本琢朗監督(45)は、今夏に向けて打撃改革を進めてきた。昨秋までは低い打球を打つよう指導を続けていたが、「今はフライでもいいと思っている。ピッチャーのレベルが上がってきて、(低反発の)今のバットで普通に打っても打球が弱い。ベース上をできるだけ芯を通す技術をつくらせたかった」。プロ野球選手の練習を参考に止まった球を打つ置きティーの量を増やし、打球の質を上げていった。

 この日は、滞空時間の長い飛球や打球速度の速いバックスピンのゴロを含めて指揮官が求める「質の高い」打球を連発。3点差に迫られた直後の4回には、今夏無失点中の相手左腕・佐藤から8番DH・久保友弦(3年)が右翼へのソロ本塁打を放つなど、大一番で改革の効果が表れた。

 夏の甲子園初出場を果たした24年は、優勝した京都国際に初戦で敗れた。前田和は「24年は(甲子園に)行くという0から1をつくってくれた。自分たちは甲子園で勝って校歌を歌って優勝するという0から1をつくりたい」。

磨いてきた打撃力で全国の強敵に立ち向かい、創部初の全国1勝をつかみにいく。

(島山 知房)

 ◆札幌日大(北広島市) 1987年(昭和62年)に開校した私立校。生徒数は1125人。野球部も同年に創部した。部員数は69人。甲子園は2002年のセンバツで初出場。夏は24年に初出場を果たし、いずれも初戦敗退。主なOBはオリックス・高谷舟、同・窪田洋祐、北京五輪男子スキージャンプ代表の佐藤幸椰。

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