◆JERAセ・リーグ 阪神1―5巨人(25日・甲子園

 巨人が首位攻防戦2夜連続の逆転勝ちで、単独首位に浮上した。0-1の4回にダルベック内野手が値千金の17号同点ソロ。

前夜(24日)にも0-1の土壇場9回に逆転2ランを放った4番打者の2戦連発で打線に勢いが付き、この回一挙4得点で逆転。一気に試合の流れをひっくり返して、そのまま押し切った。先発の竹丸和幸投手が6回1失点の粘投で7勝目(7敗)を挙げた。ジャイアンツは6年ぶりにセ・リーグ50勝一番乗り。前半戦の首位ターンも確定させた。

 ひと振りで満員の甲子園を黙らせた。0-1の4回無死。カウント2ボールからストライクを取りに来た阪神・伊原の直球が真ん中に入ってくるのを、ダルベックは見逃さなかった。豪快にバットを振りぬくと、打球はバックスクリーン右へ一直線。「同点にできて良かったよ」という一発で試合を振り出しに戻した。

 伏線は直前の3回にあった。巨人は無死から竹丸が粘って四球を選んだ。

阪神にとってはイニングの先頭、しかも投手へのフォアボール。結果的に得点にはつながらなかったが、先発の伊原にとって4回は2イニング連続で、先頭に四球は与えたくないシーンだった。ボール先行となり、ストライクを取りに来る投手心理を逆手に取り、4番打者がひと振りで仕留めた。

 ダルベックは24日にも0-1の9回2死、あと1球で敗戦というシーンで、才木のフォークを読み切って逆転2ランを放っていた。阪神戦は前日までの15試合で打率・346、6本塁打、15打点と、抜群の相性を誇っていた。首位攻防戦で勝負強さを増す助っ人砲の2夜連続の殊勲弾が、巨人打線に勢いをもたらした。

 この同点ソロの直後、大城の死球に、阪神のショート本山のエラーが絡んで無死一、二塁とすると、ここで佐々木が右越えの勝ち越し二塁打。「(佐々木)ジョージさんが積極的にいっていたので、自分も積極的にいきました」と、高卒2年目の石塚も右翼線2点二塁打を放ち、この回一挙に4得点。試合の流れを一気に手繰り寄せた。

 先発の竹丸も粘った。初回、先頭の近本に安打を許すなど苦しい立ち上がりを見せると、2回には1死満塁のピンチを招いたが、何とか後続を打ち取り無失点。3回も安打と2死四球で1死満塁とされると、元山の犠飛で先取点を奪われたが、何とか追加点を許さなかった。

その後は尻上がりに調子を上げ、結局6回1失点で7勝目を手に入れた。「序盤、苦しみながらもなんとか粘れたのがよかった。今日はとにかく打線の援護に助けられました。野手の皆さんに感謝します」と汗をぬぐった。前半戦で7勝は巨人の新人では13年の菅野智之以来、8人目の快挙となった。

 また、3回に竹丸が佐藤輝明の胸元を攻め、死球を出したが、佐藤にとっては2024年の9月6日のヤクルト戦以来、687日ぶりのデッドボールだった。その後、今度は逆に巨人の大城捕手が2個の死球を受けるなど、首位攻防は両軍のプライドをかけた緊迫した戦いが繰り広げられた。

 巨人は6回に佐々木が中越え7号ソロを放ち、貴重な加点。7回以降は継投で逃げ切った。4点リードだったが、大勢投手が不在の8回はこの夜は赤星が無失点で切り抜けた。

 これで前半戦ラストの首位攻防3連戦に連勝し、カード勝ち越しを決めた。阪神と同率首位に並んでいたが、単独首位にも浮上。

前半戦首位ターンも決めた。この勢いで一気に阪神戦3タテで前半戦を締めくくりたい。

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