第108回全国高校野球選手権静岡大会決勝が27日、しずてつスタジアム草薙で午前10時にプレーボールする。連覇を狙う聖隷クリストファーと8年ぶりVを目指す常葉大静岡が甲子園の切符をかけて激突。

聖隷は昨夏の甲子園経験者の1番・大島歩真遊撃手(3年)が大一番に向け、気合十分。菊川はエースの佐藤大介(3年)をリードする寺沢輔(たすく)捕手(3年)が、攻守のキーマンに名乗りを挙げた。

 背番号12の“正捕手”寺沢が、プロ注目左腕・佐藤とともに菊川を2018年以来となる夏の甲子園に導く。決戦前日の26日は室内練習と打撃練習で最終調整。「最終的にチームが勝てればいい」と静かに決意を口にした。

 女房役は2年生だった昨年のセンバツでは控え捕手として背番号13を背負った。昨秋から後藤歩武(あゆむ)捕手(2年)と競い合い、今春の県大会は初戦(2回戦)の飛龍戦で寺沢、敗れた知徳戦では後藤が先発マスクをかぶった。2人の捕手を併用する方針だった石岡諒哉監督(37)は今夏、後藤に2、寺沢には背番号12を授けた。

 起用法を受け入れながら、「1年生から大介の球を受けてきた。持ち味を一番引き出せる捕手は自分しかいない」と揺るぎない自信を持ってやってきた。昨冬から同部屋となり、今春はコンディション不良だった佐藤を気遣いながら、復帰後は配球などについて意見を交わしてきた。迎えた最後の夏、準々決勝の富士市立戦を除き、寺沢が先発マスクを任されている。

 指揮官は守備力だけでなく「冷静さ」を評価して起用。25日の準決勝・加藤学園戦では、佐藤が9回の投球中に足をつるアクシデントに見舞われた。寺沢は「捕手は攻めの姿勢を持ちながらも、冷静でいなければいけない」。自らを落ち着かせ、エースが治療を終えた後、慌てることなく試合を終わらせた。183センチの佐藤と、ベンチメンバー最小となる167センチの寺沢。身長差16センチの凸凹バッテリーが、最後の1勝をチームにもたらす。(伊藤 明日香)

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