◆第108回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 智弁和歌山7―1横浜(20日・甲子園

 今秋ドラフト1位候補で最速157キロ右腕の横浜・織田翔希投手(3年)が準決勝・智弁和歌山戦に先発したが、楠本に今夏初被弾となる3ランを浴びるなど、2回1/3を8安打4失点で降板となった。横浜は故・渡辺元智監督が率いて松坂大輔を擁した1998年以来の夏の頂点には届かず敗退となった。

 試合後、織田は涙が止まらない後輩捕手の肩を抱いた。バッテリーを組んだ脇山魁音捕手(2年)に声をかけ、支えに感謝し、ねぎらいの言葉をかけた。最後まで“横浜のエース”であり続ける姿が、そこにはあった。

 その気遣いは、試合後の取材でも感じられた。甲子園最速の156キロをマークするなど数々の衝撃を残したが、敗戦後に口にしたのは相棒への思い。「記録よりも(捕手の)脇山にすごく感謝したい。今日打たれたのも、いいところで配球してくれたけど自分が力んでしまった。(脇山が)泣き崩れている姿を見て、『自分のせいで負けた』と思わないでほしいと思っています」。エースの思いを受け継ぐ2年生が中心となって、もう一度、横浜の戦いが始まる。(小島 和之)

編集部おすすめ