NHK連続テレビ小説「風、薫る」(月~土曜、前8時)に主演する女優の上坂(こうさか)樹里が、このほど東京・渋谷の同局で取材会を行った。

 明治時代に、まだ知られていなかった看護の世界へ飛び込んだナースの物語。

見上は大家直美役として、ダブル主演の見上愛が演じる一ノ瀬りんとともに激動の人生を歩んでいる。

 クランクインから1年近くがたち、長期間を同じ役として過ごす朝ドラならではの良さを感じている。「1年間、大家直美の人生を背負わせてもらった。1年は長いかもしれないけど、それ以上に(自分とは)違う人の人生や、生きていた証しを感じている。演じる以上の感覚を直美という役からもらえた」との感慨がある。

 直美という役のベースは「困難な状況でも立ち向かう強さ」としながらも、その性質は徐々に変わっていったという。「とにかく誰にでも突っかかるのではなくて、看護師として働く中で患者さんなど誰かを救いたい気持ちが芽生えたのが一つの成長」と受け止めている。

 台本についても「自分目線で読んでいたのが、途中から直美目線で読み込めるようになった」と大きな変化を感じている。「自然と台本に書かれている表情が出るようになったり、プランをしっかり立てていなくても直美として内から出てくる何かがあったりして、その感覚は今回(の役)が初めて」と語った。

 ともにヒロインを務める見上への信頼は更に増した。「一緒にいると居心地が良すぎて…。いない時は急に孤独を感じて寂しくなります」と尊敬の念を隠さない。

 見上はしっかり者の先輩だとする一方で、撮影スタジオでマイクの大きな音に驚く様子を目の当たりに。「実は怖がりだという一面を知ることができてうれしい。私が笑ってしまうぐらい見上さんが怖がっていて、笑ってしまった」。思わぬ形での新発見だったが、自身は「そんなに怖がりではないです」と照れ笑いした。

 最近は自身のSNSで朝ドラ以外の内容を投稿しても、コメントで「直美さん」と呼ばれることがうれしいという。休日には作家・朝井リョウ氏のエッセーを読む21歳は、芸能界で夢に掲げていた朝ドラのヒロインを夢中で演じている。(堀北 禎仁)

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