◆JERAセ・リーグ ヤクルト6―8巨人(25日・神宮)

 巨人が総力戦でヤクルト、阪神と続く8月最後の6連戦初戦をものにした。打っては来日2度目の3番に入ったボビー・ダルベック内野手(31)が初回に21号3ランを放ち、わずか8球で先制するなど8得点。

“新打線”を組んだ橋上采配が的中した。投げては山崎の代役で先発した則本昂大投手(35)が3回途中4失点で降板したものの森田、田中瑛、マルティネスらリリーフ陣が踏ん張った。首位・阪神のマジック点灯を阻止し、ゲーム差は2・5に縮まった。

 巨人ナインが一戦必勝の精神で結束した。序盤から点の取り合いとなった乱打戦を8―6で制した橋上監督代行は「いい形で初回に取れましたので。2回にも2点取れたので。さすがに今日の試合は負けられないぞと。ブルペンも残り試合を考えてだいぶ早めに用意してくれているので、何とか勝ち切ることができました」と全員をたたえた。

 シーズン114試合目。阪神との優勝争いも佳境に入る中で打線を改造した。不動の4番・ダルベックを2か月ぶり今季2度目の3番に起用。4番には捕手の大城を入れた。

「今のウチの打線ではダルベック選手と大城選手がポイントになる。この2人をひと打順でも早く回るように」。助っ人は初回に決勝3ラン。いきなり的中した。

 以前から打順については柔軟だった。「ある程度、調子がいい選手をたくさん回ってくる打順に置くとか、OPS(出塁率+長打率)が高い選手を上に並べるというのはあると思う」。この考えが全てではないが、4番・ダルベックの打順を上げるプランは選択肢の一つとして常にあった。

 23日の広島戦(東京D)はダルベックをスタメンから外して休養。代わりに一塁で出場した増田陸が本塁打を放った。この日はダルベックを三塁で起用し、一塁で引き続き使った8番・増田陸が2安打1打点。「状態が良い選手をしっかり見極めて、うまく使えるようにということで」。打順も守備位置も適材適所で成功した。

 試合後は、勝利を呼んだ“ファインプレー”を自ら挙げて称賛した。1点リードの8回1死二塁、代打・サンタナの中前に落ちる安打を二塁・浦田がギリギリまで追いかけてジャンプ。惜しくも捕球できなかったが「浦田選手が最後まで追いかけてくれたので、二塁走者がホームにかえれなかったと思う。あれを早めに諦めていたら同点だった。しつこく執念持ってやってくれました」。直後、田中瑛は古賀を遊ゴロ併殺打に打ち取り大ピンチを脱した。

 1、2番コンビは浦田が3度、佐々木が2度、相手失策を含めれば計6度出塁。走塁でも貢献した。先発・則本が3回途中4失点で降板も6人のリリーフ陣でつないだ。「それぞれやるべきことをしっかりやってくれたことが勝利につながった」。勝利への貪欲さ、気持ちが相手を上回った。

 首位・阪神に優勝マジック点灯の可能性もあったが阻止。

阪神が敗れてゲーム差を2・5に縮めた。次カードは甲子園での直接対決3連戦も控えるが、「阪神うんぬんより今まで以上に目の前の試合をいかにして勝つか。相手より、そちらを優先してやってるつもりです」。残り29試合。また一段ギアが上がった。(片岡 優帆)

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