決勝戦のスタジアムは人工芝 Photo/Getty Images
「欧州とは違う」と各国からさまざまな声
スペイン代表とアルゼンチン代表が激突するワールドカップ決勝では、選手だけでなく試合会場のピッチにも注目が集まっている。米『AP』によると、開催地メットライフ・スタジアム(ニュージャージー州)の天然芝には今大会を通じてさまざまな評価が寄せられており、試合前日の降雨がプレイ環境に影響を及ぼす可能性もあるという。
同スタジアムでは、人工芝の上に天然芝を敷き、その間に人工繊維を織り込んだハイブリッド芝を採用。FIFAは5年以上かけて研究・開発を進め、芝の張り替え後も水分量や硬さなどを細かく管理してきた。
しかし、実際にプレイした選手や監督の評価は分かれている。
ブラジル代表のヴィニシウス・ジュニオールは「ピッチはプレイしやすい状態ではない」とコメント。フランス代表のディディエ・デシャン監督も、選手の筋肉への負担が大きいとの見方を示したほか、MFアドリアン・ラビオは「欧州ではもっと状態の良いピッチでプレイしている」と不満を口にした。
一方で、ノルウェー代表のストーレ・ソルバッケン監督は、大雨が降った試合後に「雨のおかげでボールがスムーズに走り、ピッチははるかに良くなった」と評価。イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督も「非常に速いピッチだが、プレイ可能な状態だった」と一定の評価を与えている。
FIFAは決勝まで13日間このピッチを使用せず、芝の回復や整備に専念した。散水方法の見直しや芝の長さの調整なども行い、最高のコンディションで決勝を迎えられるよう準備を進めてきた。
試合前日には雨が予報されており、関係者の間では適度に芝が湿ることでボールの転がりが良くなり、より質の高い試合になるとの期待もある。
両チームとも今大会でこのスタジアムでの試合経験はない。世界王者が決まる大一番では、選手たちの実力だけでなく、決勝仕様に整えられたピッチと当日の天候も勝敗を左右する重要な要素となりそうだ。

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