イタリア代表監督就任を断ったグアルディオラ氏 photo/Getty Images
マルディーニが明かしたイタリア代表改革の舞台裏
イタリア代表の再建をめぐり、パオロ・マルディーニが驚きの内幕を明かした。
元イタリア代表主将で、ミランの幹部も務めたマルディーニは、伊紙『CORRIERE DELLA SERA』のインタビューで、短期間で終わったイタリア代表のテクニカルディレクター就任計画について告白。
マルディーニによれば、グアルディオラは以前から代表チームを率いることに関心を示していたという。マルディーニらは友人を介してグアルディオラと接触し、バルセロナで直接会談。昼食をともにしながら丸一日かけて話し合った。
「彼はかなり就任に近づいていた。紙にフォーメーションまで書いていた」
マルディーニは当時のグアルディオラの様子をこう振り返っている。
さらに、年俸2000万ユーロを要求したとの報道については明確に否定。「お金は一度も問題にならなかった」とし、グアルディオラ本人からは「最後の代表監督が受け取っていた額より1ユーロ少なくてもいい」と言われたという。
最終的にグアルディオラは就任を断った。その理由についてマルディーニは、プレミアリーグで10年間にわたって過酷な仕事を続けてきたことや、背中の手術を受けたことを挙げ、「疲れていた」と説明している。
そこで浮上したのが、元イタリア代表のアンドレア・ピルロだった。
マルディーニらは、若く、攻撃的で技術を重視する指導者を求めていた。
ところが、ここでイタリアサッカー連盟をめぐる構想に大きな亀裂が生じた。
マルディーニによると、当初の合意では代表監督を選ぶ権限は自分たちにあり、会長のジョバンニ・マラゴはその人選を承認する立場だった。しかし、その後に「約束が見直された」という。
「マラゴは私とレオナルドに電話をして、『ピルロはもう起用できない。今日から監督は私が決める。あなたたちは承認するだけだ』と言った」
マルディーニはこの方針転換を受け、レオナルドとともに辞任を決断。4年間の契約は8月1日から始まる予定だったが、正式契約を結ぶ前に計画は頓挫した。
マルディーニが目指していたのは、単なる代表監督の交代ではなかった。
「イタリアサッカーの再建には時間が必要」
そう考え、8~10年という長期的な視野で育成年代から改革する構想を描いていたという。戦術を詰め込むことを優先するのではなく、技術、1対1、攻撃的なメンタリティーを重視。
マルディーニは現在のイタリアについて「技術的に見て、もはや才能のある選手を生み出せなくなっている」と指摘。スタジアムやトレーニング施設などの環境面にも問題があるとし、若手指導者の待遇改善や育成年代への投資も必要だと訴えた。
そして、その改革構想をめぐる話し合いの中で、グアルディオラが強く関心を示したのが、かつてヨハン・クライフがスペインサッカーに与えた影響だったという。
「もし今のスペインが才能ある選手を生み出しているのなら、それはクライフの示した方向性があったからだ」
マルディーニにとって、イタリアにも同じような長期的改革が必要だった。
「難しく、長い道のりだった。でも、イタリアサッカーのアイデンティティを変えるものだった」
一度は始まりかけたマルディーニの改革構想。そこには、グアルディオラ招聘という大型プランまで含まれていた。しかし、わずかな期間でその計画は終わりを迎えた。マルディーニは今も、その「中断された夢」を悔やんでいる。

![ワールドサッカーダイジェスト 2024年 9/19 号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61iNZutK1hL._SL500_.jpg)




![[ミズノ] フットサルシューズ モナルシーダ NEO SALA CLUB IN ホワイト/レッド 26.5 cm 3E](https://m.media-amazon.com/images/I/51KyBx5v2JL._SL500_.jpg)

![[ミズノ] フットサルシューズ モレリア TF ブラック/ホワイト 26.5 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/41P+itybOvL._SL500_.jpg)


