マンCの「115件不正疑惑」が“イギリスとUAE関係”を左右...の画像はこちら >>

違反疑惑があるシティ Photo/Getty Images

判決が外交の火種に

マンチェスター・シティを巡る財務規則違反疑惑が、英国とアラブ首長国連邦の関係にも影響を及ぼす可能性があるようである。

『Bloomberg』によると、マンチェスター・シティはプレミアリーグの財務規則違反を巡って115件の疑惑を抱えており、2023年2月に独立委員会へ付託されたものの、いまだに結論は出ていないという。

正確な財務情報の提出やファイナンシャル・フェアプレイ規則への対応などが問題とされている一方、クラブ側は不正行為を否定している。

仮に有罪となれば、罰金だけでなくタイトル剥奪やプレミアリーグからの除外まで可能性がある。こうした状況に対し、UAE側では判決の内容次第で英国との関係改善に悪影響が出るとの懸念が出ているようである。マンチェスター・シティは2008年からシェイク・マンスール氏が所有し、UAEの存在感を英国だけでなく世界へ示す重要な投資案件となっている。

一方、英国とUAEは近年、投資や防衛、AI、再生可能エネルギーなどを通じて関係を深めようとしている。アンディ・バーナム首相はマンチェスター市長時代からシティのオーナー陣を評価しており、2024年には同クラブが財務規則違反問題で公平かつ透明な扱いを受けるよう支援すると発言していた。もっとも、首相就任後は現在の審理についてコメントを控えているという。

マンチェスター・シティは英国におけるUAEの象徴的な存在であり、クラブを通じたマンチェスター東部への投資も大きな規模に達している。だからこそ、115件を巡る判断は単なるサッカー界の処分にとどまらず、英国の投資政策や外交にも影を落としかねない。新監督エンツォ・マレスカが「何も起きていない」と語る一方、ピッチ外では今も重大な判断が待たれているのである。

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