【MLB】ドジャースが狙う「2つの椅子」 残り34試合で決まること

MLBのレギュラーシーズンは残り1カ月あまりとなった。ドジャースは8月21日時点で77勝51敗、ナショナル・リーグ西地区の首位に立っている。

ただしポストシーズンでは、地区優勝だけでは決まらないものがある。上位2チームだけに与えられる「1回戦の免除」である。
残り34試合で何が決まるのかを、制度の側から整理する。

※以下、順位と日程は2026年8月21日時点。

ポストシーズンに進むのは12チーム

ポストシーズンに進めるのは、両リーグから6チームずつの計12チーム。内訳は各リーグとも、東・中・西の各地区で優勝した3チームと、それ以外で勝率上位の3チーム(ワイルドカード)である。

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12チームには各リーグで1位から6位までのシードが割り振られる。ここで大きいのが、第1シードと第2シードに与えられる1回戦免除だ。

第3シードと第6シード、第4シードと第5シードが3戦2勝制のワイルドカードシリーズを戦う一方、上位2チームは地区シリーズから登場する。試合数にして最大3試合、必要な勝ち星にして2つ分の差が生まれる。

短期決戦で1ラウンドを丸ごと省略できる意味は大きい。地区優勝したチームであっても、リーグ全体で3番目の勝率にとどまれば第3シードとなり、ワイルドカードシリーズから戦うことになる。

ワイルドカードシリーズは、3試合すべてが上位シードの本拠地で行われる。

移動日を挟まないため、日程としても密度が高い。ここを勝ち抜いたチームは、休養を取った上位2チームと地区シリーズで対戦することになる。

投手の起用にも影響する。1回戦を戦えば先発投手を消費し、地区シリーズの初戦に誰を立てるかの選択肢が狭まる。免除の価値は試合数だけの話ではない。

ドジャースはリーグ2番目の勝率

では現在の順位はどうか。

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ナ・リーグで最も勝率が高いのはブルワーズの79勝49敗。ドジャースは77勝51敗で、その差は2ゲームである。3番目がブレーブスの75勝53敗で、ドジャースとの差は2ゲーム。

つまりドジャースは、上から2番目の位置にいながら、前後どちらとも2ゲーム差という状況にある。1回戦免除の権利を持つ位置にいるが、確定はしていない。

地区内では西地区2位のパドレスが68勝60敗で、9ゲーム差がついている。地区優勝そのものは有利な状況にあると言える。

ナ・リーグの上位は、地区がきれいに分かれていない点も特徴だ。中地区からブルワーズとカブスの2チームが上位4位以内に入り、西地区からはドジャース、東地区からはブレーブスとフィリーズが続く。
地区の枠を越えた勝率順でシードが決まるため、他地区の勝敗も自チームの順位に直結する。

残り34試合で何が動くか

162試合制のシーズンで、ドジャースは128試合を消化した。残りは34試合である。

2ゲーム差は、直接対決を含めれば数試合で動く幅だ。逆に、そのまま推移すればシードは動かない。9月の1試合ごとに、10月の入り口が変わっていく。

ワイルドカード争いに目を移すと、6番目のパドレスに対し、7番目のダイヤモンドバックスが1ゲーム差、8番目のカージナルスが2.5ゲーム差で続いている。
最後の1枠をめぐる争いは、上位の争いより密集している。

シーズン終盤に消化試合が生まれにくいのは、この制度設計によるところが大きい。地区優勝が難しいチームにもワイルドカードの可能性が残り、上位のチームにもシード争いが残る。

2022年から現在の12チーム制になった。

それ以前はワイルドカードが各リーグ2チームで、1試合のみの決戦だった。枠が増えたことで、9月に望みをつなぐチームの数も増えている。

10月へ向かう日程は9月30日から

ポストシーズンの日程はすでに発表されている。ワイルドカードシリーズは現地9月29日、日本時間では9月30日に開幕する。

地区シリーズは日本時間10月4日から。5戦3勝制で、ここから第1シードと第2シードが登場する。リーグ優勝決定シリーズは7戦4勝制で、ナ・リーグは日本時間10月12日、ア・リーグは10月13日に始まる。

ワールドシリーズの第1戦は日本時間10月24日。第7戦までもつれた場合、11月1日が最終日となる。

1カ月をかけて頂点を決める日程が、9月末から始まる。

ワールドシリーズのホーム開催権は、レギュラーシーズンの勝率が高いほうに与えられる。リーグが違えば直接対決はほとんどないが、9月の勝敗が10月末の開催地に影響する形になっている。

地区優勝とシードは別の話

順位表を見るとき、勝敗の数字だけでなく「リーグ全体で何番目か」を意識すると、終盤戦の見え方が変わる。

地区優勝の有無と、シードの順位は別の話だからだ。

ドジャースにとっての焦点は、地区優勝の先にある。上から2番目を維持できるかどうかで、10月の入り口が地区シリーズになるか、ワイルドカードシリーズになるかが分かれる。

残り34試合。9月の1勝1敗が、10月の試合数を変える。

※順位と日程はいずれも2026年8月21日時点。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
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