スタバとかの穴のあいたフタつきカップを考える
マクドナルドのホットドリンクのフタにも、ついに「穴」が導入されました。あちこちで穴付きです。
スタバとか、最近はマックなどのコーヒーでも採用されている、穴のあいたフタ付きカップ。

「飲み口の穴があいてるのに、なんでわざわざフタとって飲むの?(笑)」とか「いまどき珍しいよね〜」などと人に言われるが、私はどうしても上手に飲めない。

極端にビビリのせいもあってか、フタがついていると、熱い液体が、どのタイミングで流れ込んでくるのか見えないのが、どうも怖いのだ。

そんなわけで、自分ではちょっぴり恥ずかしいと思いつつ、いつもフタを外して飲んでいるのだが、ふと気になってネットで調べてみると、個人ブログや掲示板では、自分と同じような意見をけっこう見かけた。

たとえば、「ヤケドしそう」「フタを外して飲むのはダサいの?」「熱いし、プラスチックの味がする気が……」「傾け具合がわからない」などなどの声が。
一部の人は苦手らしい、フタ付きカップ。うまく飲む方法はないんでしょうか?

スターバックスコーヒージャパンに聞いてみたところ、広報担当者が「そういった問い合わせは特にないんですが(苦笑)」と言いつつ、あの「穴あきフタ」の意味を教えてくれた。
「フタ付き容器は、『トラベラーリット』と呼んでいるもので、もともとホットのドリンクをテイクアウトするときにこぼれにくいということと、フタをしたまま穴から飲むと、保温効果があるということで使っています」
この穴あきのフタは、世界共通なのだとか。
ちなみに、かつてはアメリカと同じ容器を使っていたが、今では日本製に変更しているらしい。とはいえ、見た目にはほとんど変わらないそうなので、「飲み口」の穴の大きさなども、やっぱり世界共通ということになる。

ってことは、やっぱり世界共通で、「穴」から飲むのが正式なんでしょうか。
「飲み方は人それぞれですし、お好みではあるんですが、この穴から飲むのには、意味があるんですよ。たとえば、ラテやカプチーノの場合、エスプレッソの上にスチームミルクを入れていますが、フタを外して飲むと、混ざり合わずに一気に出てしまうんです。ですから、上のものと下のものとが、バランスよく出てくるために、本来の美味しさを楽しむために、こちらではフタをして穴から飲むことをお勧めしています」
なるほど。
ラテやカプチーノにおいては、「穴あきフタ」はバランスを調整する役割も担っているのか……。

とはいえ、やっぱりうまく飲めない人は……?
「ヤケドに関しては、わかりかねますが……。お好みで、フタを外して飲んでいただいても良いですし、フタをつけていてもつけていなくても、ヤケドする人はすると思いますし。すする感じで飲んでみては? 各自でいろいろ工夫していただくほかないと思います」

オススメの飲み方はフタ付きのままであっても、苦手な人は無理せず、堂々と「フタ外し派」を貫いたって良いのかもしれません。
(田幸和歌子)