以前、「日めくりカレンダーのようなストレッチ教本」「日めくりカレンダーのような“おそうじ本”」なんて書籍をご紹介したことがある。
どちらも、まさに日めくりカレンダー形式。
“ストレッチ教本”の方はストレッチの種類を、“おそうじ本”の方はお掃除の簡単ワザを、一日につき1種類紹介。今日は今日のテクニックを習得し、翌日は次ページの新たなテクニックを……。そんな風に読み進めるテキストを目に付く場所に掲示したら、多くのスキルを覚えつつ習慣化できるのではないか? ……という発想から生まれた、風変わりな教本の紹介であった。
運動不足で、お掃除もサボりがちな私にとっては、どちらの取材も目からウロコ状態。実際、我が家では2種類の日めくりカレンダーをバッチリと貼ってたりします。

そういやもう一つ、私が熱心に取り組んでいるものがあったな。
……ダイエットのことを言ってる。「一歩進んで二歩下がる」を繰り返して、早や5年。何か、根本的に問題があるような気がするんだけど。
そんな時に発表された、待望の日めくりシリーズ第3弾! 4月12日にポプラ社から発売されているのは、その名も『きょうの白澤式ダイエット』である。

例によって、今回の教本にも付属されている日めくりカレンダー(のようなテキスト)には、医学博士の白澤卓二教授が監修した50ものダイエットレシピが掲載されているそう。
そして、この「50日間の日めくりダイエットレシピ」の読み進め方について。
まず初めは脳を活性化させるレシピが紹介されており、これは「意識を変える10日間」と題された10品である。その次は「健康な肝臓をつくる10日間」で、肝臓の働きをサポートするレシピの紹介が。その後は「筋肉をつくる10日間」(筋肉づくりに役立つレシピ)、「細胞に働きかける10日間」(脂肪燃焼を促すレシピ)、「リバウンド防止の10日間」(糖質オフなレシピ)といったメニューが続いていく。
「肝臓、筋肉、細胞などと期間を分けて食材・レシピを紹介したのは、体そのものがさまざまな部位からできていて、またその器官を補うための栄養素や食材も様々だということを理解してほしいという思いがあったからです」(ポプラ社・担当者)
でも、本気で美味しそうなメニューばかりだ。肝臓を脂肪から守る「白滝のカレーうどん風」(190kcal)や、豆腐でお腹を満たして糖質をオフする「ほうれん草とカニのあんかけ豆腐」(123kcal)、シジミで肝機能をアップさせる「高野豆腐とシジミのごま味噌汁」(179kcal)など、どれもダイエット抜きで率先していただきたいレパートリーばかりで! 普通にバクバク食べちゃいそうなんだけど、心配しなくてもこれらのメニューが意識と体を変えてくれる。

もちろん、ダイエットに必要なのは食事制限だけではない。
同書では、白澤教授による様々な角度からのダイエット指南も掲載。歩き方や座り方、ダイエットに不可欠な睡眠の“質”の高め方、やせる食べ方、ダイエットを成功させるお酒の飲み方などについてもフォローしてくれている。

でも、どうしてダイエットしなきゃいけないのか? そのモチベーションの源は、人それぞれだろう。「健康診断で引っ掛った」、「好きな異性ができた」、「カッコ良くなりたい、可愛くなりたい」などなど……。私は、いの一番に「着られる服が少なくなってきた」という理由が切実な問題として浮かんでくる。
そして、同書においてもダイエットを行うことによるによるメリットが説明されている。
まず、カロリー制限をすると若返りホルモンが増えて寿命が延びる。そして、糖尿病や認知症になりにくい体質になる。
やっぱり、痩せた方が人生における得は多いのかな……。

ただ、急激なダイエットは禁物だ。同書では「2カ月で現体重の3%の減量」を目標としている。やはり、この位が最も望ましいペースになる?
「期間や落としたい体重など、無理な設定をすることで健康を害するリスク、リバウンドの危険が高まります。
まずは本書の設定で2カ月過ごしていくことが自信にもつながりますし、結果として体質改善にも結びつきます」(担当者)
そうでしたか。かつて4カ月で15kgの減量を果たしたことのある私は、やはり正しくなかった。実際、7キロもリバウンドしてしまったし。元の木阿弥!

同書のメソッドは、どっかの誰かのような自己流とは違う。3%の体重減を目指す2カ月間は、激しい運動も、厳しい食事制限も必要ない。しかも2カ月後には、太りにくくやせやすい体質に変化しているとのこと。

これは、カレンダーとにらめっこだな……。
(寺西ジャジューカ)