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村上春樹ら文豪の文体模写本 著者に(なぜか)牧場でインタビュー

ライター情報:ちぷたそ

もしも村上春樹がカップ焼きそばの容器にある「作り方」を書いたら――。

村上春樹をはじめ、太宰治、三島由紀夫、夏目漱石といった文豪から、星野源、小沢健二らミュージシャンまで100パターンの文体模写によるカップ焼きそばの作り方を収録した書籍『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』(略称:もしそば)が6月7日に宝島社より発売になります。

目次だけ見ても楽しく、松尾芭蕉「麺の細道」から三島由紀夫「仮面の焼きそば」、国語の問題「平成29年度 焼きそば高等学校 入試過去問題 国語」など文体模写のバリエーションも豊富。何故そんなユニークな発想をすることができたのだろうと気になったので、この本の共同著者であるライター・編集者の神田桂一さん、菊池良さんにインタビューを敢行しました。「村上春樹といえば羊」という二人の発案により、牧場で。
共同著者の二人。左:菊池良さん 右:神田桂一さん

出会って「こいつはただ者ではない」と思った


――まずは「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」出版についての経緯を教えてください。
神田 2年前、共通の知り合いの主催した飲み会で菊池くんと出会って意気投合しました。僕の向かいに菊池くんが座って、名刺交換したら肩書きに「コンテンツボーイ」と書いてあった。その時に「こいつはただ者ではない」と思った。
二人ともボーダーとベレー帽で合わせてきてくれました

神田 笑いのセンスに自分と近いものを感じた彼とは「面白いことできたらいいね」とは言っていたんですけど、ある朝突然、「村上春樹のマニュアル本を作ったら面白いのでは?」というひらめきが突然舞い降りました。
菊池 天啓ですね。ヤナーチェクのシンフォニエッタに導かれたわけだ。あるいはいなくなった女性から手紙がきた。
神田 村上春樹的に言うとね。それで、これはヤバイと思って、企画書作って出版社に単行本の企画を送ろうと思った。で、その頃ちょうど菊池くんがツイートした「もしも村上春樹がカップ焼きそばの容器にある『作り方』を書いたら。」という投稿が話題になっていました。



神田 それでこの本を出すなら菊池くんと一緒にやりたいと思い、「村上春樹マニュアルを作ろう」と誘ったんですよ。
菊池 そうですね。これが去年の夏──ちょうどリオ五輪でエリウド・キプチョゲが金メダルと取ったころ──ぐらいです。
神田 そこからぼくらの“企画をめぐる冒険”がはじまり、当初から企画内容が変化したり、出版社も変わったりしてなんとか今回の形で出せることになりました。企画当初は村上春樹氏の文体を研究して、「ハルキのような振る舞いをしたら女の子は寄ってくるのではないか?」という内容の自己啓発本を想定してたんですよ。
羊は寄ってきてます

神田 ぼく、本や雑誌で笑わせたいという欲求があって。そういうことができないかなと思って今回やってみたんですよね。本を使って笑わせるみたいなのをこれからもやっていきたいし、最初の企画も諦めていないので第二段、第三弾で出せたらいいなと思っています。堅めの表紙で、一見ビジネス本とか自己啓発本みたいだけど読んでもあんまり役に立たないみたいな。

菊池  ぼくもどんどん楽しいものを作っていきたい。いい意味でくだらない本を作っていきたいですね。あとディズニーランドみたいなテーマパーク作りたいです。文体模写ランド。

――文体模写ランドとは(笑)
菊池 みんなで文体模写するランドですよ。作家のテーマパークとか、いいじゃないですか。そういうのも考えつつ、文章で笑わせていけたらと思っています。

ライター情報: ちぷたそ

オタク気味のフリーライター。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。

URL:Twitter:@chip_potekko

2017年6月3日 12時00分

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