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イギリス伝統料理スコッチエッグが人気再燃、日本式「カツカレー」アレンジも

2017年12月1日 11時30分 ライター情報:ケンディアナ・ジョーンズ
イギリスの一般的なスーパーマーケットに売られている、できあいのスコッチエッグ

「スコッチエッグ」というイギリスの伝統料理をご存じだろうか? 一言でいうと、ゆで卵入りミートボールフライのこと。本場イギリスではピクニックのお供やパブ(イギリスの酒場)でのつまみなど、国民食として親しまれてきた。日本でも洋食やおふくろの味として食べられることがある。

今イギリスは、スコッチエッグのリバイバルに湧いている。近年、ガストロパブと呼ばれるパブ飯(パブで提供される食事)の美食化に伴い、イギリスは「スコッチエッグ黄金期」を迎えているのだ。

ロンドンでは「スコッチエッグ・チャレンジ」という伝統部門と創作部門に分かれておいしさを競う大会もあり、 地方都市では変り種のご当地スコッチエッグまで登場している。日本式の「カツカレー・スコッチエッグ」という創作料理までもあるほどだ。

そんなスコッチエッグは、どのように生まれ発展してきたのだろうか? 

「スコッチ」だけに発祥地はスコットランド?


スコッチエッグの「スコッチ」とは英語で「スコットランドの」という意味である。しかしスコットランド起源説は否定されてきた。

ほんの数年前までスコッチエッグ発祥の店と主張していたのが、ロンドンにある1707年創業の英王室御用達高級食品雑貨店、フォートナム&メイソンだ。今でも市内ピカデリー本店にある地下食品コーナーでは伝統的・創作的なスコッチエッグが誇らしげに売られている。
「フォートナム&メイソン」ロンドンのピカデリー本店のスコッチエッグ

ただし、フォートナム&メイソンにきちんとした証拠が残るわけではない。英テレグラフ紙によると、同店が1738年に独自にスコッチエッグを発明した根拠となる内部文書は1950年代に盗まれたという。そのため同店は現在、「スコッチエッグはフォートナム&メイソン発祥」という主張を撤廃しているが、これまで同店お抱えのアーキビスト (記録史料の保管・研究をする専門職) や料理研究家は、「スコッチ」の意味を拡大解釈して、あれこれと「スコットランドの」以外の意味を仮説として提唱してきた。

フォートナム&メイソン発祥説の根拠が乏しくなった今では、スコッチエッグのレシピを含む料理本の中でも、1808年出版にロンドンで出版された、ルンデル夫人著『家庭料理の新しいシステム(新改訂版) 』が現存最古のものだ。
ビートン夫人著『家庭管理の本』におけるスコッチエッグ盛り付け写真

フォートナム&メイソンはスコッチエッグの「育ての親」あることに間違いないが、一方でスコットランド起源説を裏付ける資料も見つかっている。

英オックスフォード大学ウォルフソン・カレッジのグレイス・イーガン英文学博士に調べてもらったところ、スコッチエッグという呼称は、1699年発表のハリス作の演劇『愛の巡り合わせと見返り婦人』に初めて登場するというのだ。劇中の架空の登場人物トリックウェルの父はロンドンの偉大な商人で、スコッチエッグ、アイリッシュポテト、スパニッシュチェスナッツなどのヨーロッパ各地の特産品を売っていたという設定だ。資料内にレシピは含まれないものの、同演劇は前述の現存最古の紹介本より100年以上もさかのぼる。

「劇中でスペインやアイルランドの特産品と並びスコッチエッグが描写されていることは、それがロンドンよりはるか遠方の地スコットランド発祥ということを物語っている」とイーガン博士は述べる。

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ライター情報: ケンディアナ・ジョーンズ

イギリス在住10年を越える海外組の日本人。特にアートや音楽、さらに食文化に興味あり。趣味はハイキング。

コメント 2

  • 匿名さん 通報

    起源で争うのってチョンみたい。

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  • 匿名さん 通報

    元祖は全部、エドマエにだ!

    0
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