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漢方薬剤師が「もうやんカレー」のスパイスを調合する理由

2018年2月20日 08時00分 ライター情報:西門香央里


カレーが好きな人、多いですよね? 筆者もカレーは大好き。特に野菜などをじっくり煮込んだこってりしたカレーが大好きです。カレーといえば、スパイス。あの香りが食欲をそそりますよね。

実はカレーに使うスパイスに漢方を使っているというお店があるんです。漢方とカレー…。不思議な組み合わせに感じますが。

今回は、このカレーに使う漢方を配合したという薬剤師の方にお話を聞くことができました。漢方とカレーの意外な組み合わせはどうやって生まれたのでしょうか。

「もうやんカレー」のカレーは薬膳?


この漢方を配合した特別なスパイスを使っているのが、新宿を中心に都内や名古屋でチェーン展開をしている「もうやんカレー」です。



カレーの味の秘密を知る前に、お店に訪れてみました。今回は歌舞伎町の中にある新宿東店へ。ここは場所柄深夜までオープンしているのが特徴。お店の看板に描かれているイラストと、独特な書き文字が目印です。



入口に、「漢方スパイス」の看板がありました。その名も「華麗粉」…つまりは「カレー粉」にかけている??



店内にはデカデカともうやんカレーの説明書きが。ここのカレーは、グルテンフリー。つまり小麦粉を一切使っておらず、大量の野菜と、質の良い油と水、そして25種類以上の漢方熟成スパイスで2週間という時間をかけて作られた、非常に手間のかかったカレーなのです。



席には、「漢方スパイス」と書かれた粉が。これがもうやんカレー独自の配合をした追加スパイスなのです。もちろんカレーの中にも入っていますが、これはトッピング用として作られています。



早速カレーを食べてみます。今回はランチの時間で、全部のせカレーの仏盛り(ご飯が半分で、100円引き)を注文。じっくり煮込まれた牛肉と、豚バラ肉、そして鶏肉の味噌炒めがトッピング。仏盛りでも十分なボリュームです。



カレーは、トロトロ。小麦粉は使っていないのに。野菜と水と脂だけで、ここまでトロッとしたカレーができるんですね。味の方はかなりスパイシー。辛い!でも、野菜の甘みとスパイスの辛さと香りが食欲をそそります。他ではあまり食べたことのない味ですが、クセになる感じです。



最後に、「漢方スパイス」を一振りしてみました。程よくスパイシーになって、味に深みが増します。このクセになりそうなもうやんカレー独特のスパイスにはどんな秘密があるのでしょうか。


実は「スパイス=漢方」


「漢方の氣生(きお)」の久保田佳代(くぼたかよ)さん


「もうやんカレー」で使われている「漢方スパイス」を配合したのが、新宿にある漢方薬局「漢方の氣生(きお)」の久保田佳代(くぼたかよ)さんです。

なんでカレーに漢方なんですか? 意外な組み合わせに感じるのですが。

久保田「私たちが『漢方』と言っているものは、実は多くが『スパイス』なんですよ」

ええ!漢方はスパイスと同じなんですか?

久保田「そうなんです。例えば、カレーによく使われるウコンは漢方では鬱金と書きますし、シナモンは桂皮と書きます。スパイスと言われているものは、漢方の生薬に置き換えることができるんです。そう言われると、カレーに漢方が入ってても違和感がないでしょう?(笑)『薬膳』とかよく言いますけど、つまりはスパイスなんです。逆を言えば、スパイスは薬ということになりますね」


もうやんの「漢方スパイス」には8種類生薬が入っている


そう言われてみると、納得です。でも、なぜ「もうやんカレー」の「漢方スパイス」を作ることになったのですか?



久保田「もうやんのオーナーに頼まれたからです(笑)実は、今使われている漢方スパイスは2代目なんです。以前の配合の方がもっと漢方っぽかったですね。今回はもうやんカレーの店主の希望で、かなりカレー寄りにした配合です」


その「漢方スパイス」というトッピング用のスパイスは、何種類の生薬が入っているのですか?

もうやんカレーの「薬膳スパイス」に使われている生薬



久保田「今使っているスパイスには8種類の生薬を使っています。小豆蒄(カルダモン)、花椒(サンショウ)、丁子(クローブ)、陳皮(オレンジピール)、生姜(ジンジャー)、五加参(エゾウコギ)、枸杞子(クコノミ)、薄荷(ミント)です。漢字で書くとわからないですけど、カタカナ表記にするとどれも知っているでしょう?(笑)スパイスはつまりは効能のある薬とも言えるのです。

時計回りに、陳皮(オレンジピール)、丁子(クローブ)、生姜(ジンジャー)、五加参(エゾウコギ)、花椒(サンショウ)、小豆蒄(カルダモン)、薄荷(ミント)枸杞子(クコノミ)。


漢方スパイスで使われているエゾウコギは、ロシアでは民間の薬として使われていて、抗ストレス効果があります。クコノミは血を元気にするし、目にもいい。それぞれにちゃんと効能があるんですよ。

前のスパイスのファンの方も結構いらっしゃって、クセになるパウダーだったのか、もうやんカレーで出しているタパス(小皿料理)にかけたり、ドリンクに入れたりする人もいましたし、「パウダー体にかけたいくらい!』なんていう女性もいました(笑)時々お店に『前の配合のスパイスが欲しい』と問い合わせがもあったりします」

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ライター情報: 西門香央里

東京在住フリーランスのフォトライター。K-POP、韓国事情(ソウル中心)、国内外のグルメ、街情報を中心にWebメディアなどで活動中。年3〜4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。
寄稿媒体:goo いまトピ、TABIZINEなど

URL:Twitter:@Kaori_Simon

「漢方薬剤師が「もうやんカレー」のスパイスを調合する理由」のコメント一覧 5

  • 匿名さん 通報

    市販のルゥは不健康になります。これは健康なカレーの福音だ。

    6
  • 匿名さん 通報

    漢方調合カレーは面白い

    5
  • 匿名さん 通報

    カレーは薬膳食と言いますやん。

    5
  • 匿名さん 通報

    家庭でもこんなカレーが常識になるようにしたいものです。 大手食品会社のカレーではこんなレベルは無理でしょう。

    5
  • 匿名さん 通報

    こういう調合はもっと普及させて欲しいです。 不健康なカレーから日本人を脱出させるべき、

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