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ジビエ料理がドッグフードにも!?イノシシ肉のドッグフード食べてみた

2018年4月19日 11時00分 ライター情報:内堀たかふみ
最近とみに脚光を浴びる「ジビエ料理」。シカやウサギ、ハトなど、獣肉を使った野性味あふれる料理のことである。だが、今、そんなジビエの波がドッグフードにも押し寄せているという。

使われているのはなんとイノシシ。しかも高級レストランにも提供される「のとしし」という、石川特産のイノシシだという。早速ウワサのドッグフードを取り寄せてみることに。それがこちら。



イノシシ肉のドッグフード「wa-fu(わふ)」だ。配合は、イノシシ肉40%に対し、牛肉(仔牛)20%、鶏肉20%、魚肉20%! なんて贅沢な…。今日の夕食より豪勢ではないか。そこで一口食べてみた。



香りは魚のエサのような、むせ返る匂い。味はサラミをさらに凝縮させたような、とにかく濃厚なもの。

今のは「スタンダード」。実はもう1種類、「プレミアム」も取り寄せてみた。
こちらはイノシシ肉80%、魚肉20%。



こちらは先ほどより匂いが先に来ないし、抵抗がなければ、意外とスナック感覚で食べられる。

販売者の欄には「ボックス工業株式会社」とある。調べると、石川県にある鉄工所のようだ。なぜ、そんな会社がペットフードを? 代表の多原正博さんに聞いてみた。

鉄工所が、イノシシ肉を使ったドッグフードを作った理由


――どうして鉄工所がドッグフードを?

弊社は大正10年に鍛冶屋として創業して以来、三代90年以上にわたって続く会社です。現在は、鉄工事業・物流機器事業などが中心です。

私は、先代の父より「世の中の役に立つ事、人が困っている事を解決しなさい」と教えられてきました。

工場などでよく見る、物を運ぶときに使われるパレット。ここの会社では、中古パレットを再利用して販売している


――その延長線上でドッグフードを?

はい。キッカケは、弊社で働く社員の愛犬の健康状態が良くないということを聞いたときでした。なんでも、毛にツヤがなく、皮膚も荒れていたため、ドッグフードが合わないのではと何度か変えたものの改善されなかったそうです。人が困っているのであれば、解決する物を作ろうというのがポリシーですから、独学でドッグフードを研究しました。

イノシシに行き着いた理由


――独学ですか?

はい。通常の業務の合間に、いろいろな資料を集めたり、人に話を聞いたりしながら開発していきました。

幼少の頃は犬を飼っていたものの、現在は家族がアレルギーを持っていることもあり、犬の飼育経験は長らくなかったので、まさにゼロからといった感じで始めました。

――それにしてもどうしてイノシシ肉なのでしょうか?

その社員の友達で、同じように犬を飼っている方から、「夏バテの時期、茹でたイノシシ肉を犬に与えたら喜んで食べた。茹で汁で作ったごはんも完食した」という話を聞き興味を持ったのです。

この石川は「のとしし」でも有名です。豚よりは牛に近い食感で、臭みもまったくなく食べやすいのが特徴。ただ食用になるイノシシは、捕獲されたうちのごくわずかで、9割が廃棄されてしまうそうなのです。
そこで、イノシシ肉を県内で販売している獣肉処理施設に出向いて実際に購入し、その社員の愛犬に与えたりしながら試作を始めました。

――ただ、獣肉、ジビエというとどうしても高いというイメージがあります。

そうですね。社内でも真っ先に「高いんじゃない!?」と言う声が挙がりました。フードにするには採算が合わないという反応が強かったです。

また実際に、私達が開発する以前に、何社もドッグフードに取り入れたいと交渉に来ていたそうなのですが、仕入れ価格を聞いていずれの会社も辞退したという話もお聞きしました。

――それでもやはりイノシシ肉で作ろうと?

そうですね。仕入価格が高くてもイノシシ肉で行こうと決めたのは、能登の“里山里海”が『世界農業遺産』に登録されており、その豊かな自然を守りたかったからです。数年の間にイノシシは凄まじい勢いで繁殖し、豊かな自然や農産物に大きな被害を与えています。そんなイノシシも特性を生かして多くの人に消費し活用されたら、社会にも貢献できると思ったからです。

ついに発売


プロジェクトが動き出したのは去年4月。それから1年の歳月をかけ、ついにこの4月、wa-fuが完成、発売されたという。

――仕上がりとしてはいかがでしょうか。

はい、納得のいくものが出来たと考えております。ちなみに仕入れているイノシシ肉は、高級レストランに卸すほどの、高い品質管理をされた施設で取り扱っているイノシシ肉を使用しています。さらに今までトライしようとした方々は、品質の確保や安定供給などが確保できなかったと思われます。そういう意味では、イノシシ肉を使ったドライフードのドッグフードとしては、日本初だと思います。

――購入者からはどんな声をいただきますか?

愛犬の食が細く、他のフードをトッピングしないとなかなか食べてくれないと悩んでいた飼い主も、「今まで見たことがない食い付きで完食した」「食べ残しがなくなった」「食欲がなさそうな時でもwa-fuだけ食べた」といった声が寄せられています。 ちなみに今でも社員の愛犬はこのwa-fuで、毛ヅヤが全く違ってきているそうです。

――ちなみに「wa-fu」という商品名の由来は?

(1)「わけあって作ったフード」。(2)「和風(国産)」。(3)犬が楽しい時、「ワフ」と鳴いたのを聞いたから、です。


皆さんも、このドッグフードを与えて、愛犬がぜひ「ワフ」と鳴くのを聞いてほしい。それにしても、イノシシも、犬に食べられるとは思っていなかったであろう。

(内堀たかふみ)

wa-fu(わふ)販売サイト
Llive-earth(リブアース)
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ライター情報: 内堀たかふみ

放送作家・ライター。ご用件のある方はutf0222@gmail.comまで気軽にどうぞ。

コメント 4

  • 匿名さん 通報

    本当に良いものなら消費者は高くても買うから、間違ってない選択だと思う

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  • 匿名さん 通報

    この勢いで、人間用のジャーキーも作ってくれないかな。イノシシ肉なら旨そうだ。

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  • 温州ミカン 通報

    家畜じゃない肉食ったんで野生の本能が覚醒して生命力がたぎったのかな?それが当たってるなら、食いたいのは犬だけじゃなくて、もう一度オオカミになりたいご老体もだろうなw

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  • 察し 通報

    原発の事故があってから突然降ってきたようにマスゴミに取り上げられ始めたジビエ食。

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