2020年東京五輪まであと3年、開催に向けた準備が進んでいるが、大会の顔であるマスコットキャラクターの選定も始まろうとしている。キャラクターは案を公募したうえで決定することが伝えられているが、中国ではアニメ「ドラゴンボール」の孫悟空が選ばれたといった情報が流れ、ネット上を賑わしている。


 中国メディア・今日頭条は22日、東京五輪のマスコットキャラクターに孫悟空が選ばれたとの情報に対して、中国のテレビドラマ「西遊記」で孫悟空役でおなじみという俳優・六小齢童さんがコメントを発表したことを伝える記事を掲載した。

 記事は、六小齢童さんが「孫悟空が国と国、民族と民族の友好の架け橋になることを望む。ただ、この件はわれわれに中国の伝統的な文化や芸術のイメージを重視するよう喚起するものでもある」とコメントしたことを伝えた。

 そのうえで、このような情報が出た背景として「ドラゴンボール」の世界的な知名度が高いこと、昨年のリオ五輪閉会式で東京を紹介した動画のなかでアニメの要素がふんだんに盛り込まれていたこと、そして、日本といえばアニメというイメージが定着していることを挙げている。

 なお記事によれば、08年の北京五輪に際し、六小齢童さんは孫悟空をマスコットキャラクターに推薦するとともにデザインづくりに参加したものの、結局選ばれなかったという経緯があるという。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「中国の悟空は中国しか知らないが、日本の悟空は世界じゅうが知っている」、「世界には、ドラゴンボールを見たあとで西遊記の存在を知った人が多い」、「西遊記よりドラゴンボールのほうが知名度が高いじゃないか」など、中国を差し置いて日本が「孫悟空」を五輪のキャラクターにしてもなんら違和感がないとの見方が示されている。

 また「ドラゴンボールを見てない人がとやかく言うな。日本の悟空は人びとに責任感や、決して諦めない精神を教えてくれたのだ」との意見もあった。そもそも日本の孫悟空の名前は「カカロット」であり、西遊記とは全く関係ないと指摘するユーザーもいた。

 今回の「騒動」では、中国でも「ドラゴンボール」やその登場人物を愛する人が少なくないことが改めて浮き彫りになったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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