日本で生活している中国人にとって、日本の「習慣」に慣れても自国の「文化」や「環境」との相違を感じる機会は多いようだ。中国メディアの今日頭条は15日、中国で「日本の街は清潔だ」と言われていることを、独自のユニークな方法で検証した中国人を紹介する記事を掲載した。


 中国人から見ると、日本人の環境保護に対する意識は非常に高く、ゴミ分別の細かさは「鳥肌が立つほど恐ろしい」と感じるとし、中国人観光客が日本の街の清潔さに驚愕するのは「日本は海洋性気候により雨が多いこともあるが、環境保護の意識の高さが理由だ」としている。

 こうした情報は中国メディアでもよく話題になるし、日本を訪れれば感じるものかもしれないが、ある中国人男性は更に踏み込んで検証することを思い付いたようだ。その方法は自身が「駅から会社までの通勤の道のりを白い靴下で歩く」というもので、靴下がどれだけ汚れるかを検証するものだ。

 その道のりは5分ほどで、駅前の商店街や食堂の前を通り、いくつかの信号も通過する。目で見る限りは確かに中国のように飲食しながら道を歩く人は少ないし、道端に果物の皮や紙屑、ビニール袋が捨てられていることもほとんどない。実験のために新品の白い靴下を履き、日本人のように急ぎ足で歩いたという中国人男性。
恐らく靴下の裏は真っ黒になっているだろうと思いきや「灰色になった程度だ」とその結果を写真と共に伝えた。

 興味深いのは、この中国人男性曰く、「中国人はとても綺麗好きで、衣服にも気を遣うし家の中も清潔に保っている」が、中国人は清潔さという概念を「自分の空間と公共の空間を分けて捉えている」と説明した。家から出た瞬間、そこはもう自分のスペースではなく、そこを綺麗に保つのは清掃員の仕事だとしている。

 この中国人男性が、わざわざ靴下だけで日本の道路を歩いたのは、中国では「日本は清潔であるため、1日中歩き回っても靴が汚れない」と言われているためだろう。男性は「中国で同じように靴下で道を歩くなど試したくもない」としているが、確かに中国であれば靴下はあっという間に真っ黒になってしまうだろう。記事には中国のネットユーザーからもコメントが寄せられていて、「中国の道を靴下だけで歩いたら、ポイ捨てされたタバコを踏んで火傷してしまうかもしれない。
また、吐き捨てられた痰を踏んで靴下がベトベトになってしまうぞ」といった声があった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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