中国内モンゴル自治区にある阿爾山(アルシャン)駅は「中国でもっとも美しい駅」と言われているが、この駅は日本人によって建設されたものとされている。1937年に日本軍が駐屯した際に建設された駅舎は「とんがり屋根の2階建て建築」で、1階の外壁は花崗岩を切って敷き詰めた石壁で赤褐色の屋根をしていて、「東洋の風格を持つ日本式の建物」だという。


 中国メディアの楽途旅遊は2日、阿爾山駅を訪れたという中国人の旅行記を掲載し、日本人が作ったという阿爾山駅は「確かに美しかった」と綴っている。

 高速鉄道が中国全土に張り巡らされた現代においても、この中国人は鈍行列車の旅が大好きなようだ。中国は非常に広い国土を持つため、同じ鈍行列車でも車窓から見える景色は路線によって様々で、独特の魅力を持つ旅を提供してくれるらしい。

 記事は阿爾山駅について「日本の関東軍が進駐したことによる産物」であると紹介する一方、1937年に建設された駅の保存状態は良く、白阿線と呼ばれる路線の終点駅として今なお現役で使われていると紹介。さらに、多くの阿爾山駅の駅舎の写真を掲載しつつ、「東洋の風格を持つ日本式の建物」である阿爾山駅は「歴史の移り変わりと戦火を経験しつつも、今なお旅人を暖かく迎えてくれる」と指摘。

 さらに阿爾山駅の姿は「こじんまりしているが精緻で、混じり気のない時間が凝縮したような美しさで、見ているだけで心酔させられる姿」であると形容し、日本人が作ったという阿爾山駅は「確かに美しかった」と伝えた。


 記事が掲載した写真を見てみると、阿爾山駅はレトロ感のある山小屋やロッジのような外見をしていて、確かに日本風の建物だと言える。中国の建築様式とは大きくかけ離れていて、中国人から見ると非常に新鮮なのだろう。駅周辺は喧騒とは無縁の静けさが広がっていることも阿爾山駅に情緒をもたらし、中国人を魅了している要因なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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