スゴさ必見! “「徹子の部屋」物語”に行ってきた
当分“奔放トーク”は続くらしいです(100歳まで)。
“『徹子の部屋』放送開始30周年記念”として、東京・日本橋高島屋で開催中のイベント、“「徹子の部屋」物語”。

日頃から若手・大物にかかわらず、やりたい放題、聞きたい放題の「徹子の部屋」だけに、名前からしてデンジャラスな香りがぷんぷん漂う。
やはり行かねばならないだろう。
実際行ってみると、平日昼のせいもあってか、客はほぼオールおばさま状態。それでもかなり混み合っている。33歳の私が最年少(推定)になれる、珍しいシチュエーションである。

会場入り口付近には、1976年の放送開始時からの「年表」として、毎日の出演者の名前を書いた柱がズラズラ並んでいる。おばさまたちはソレを見て
「この人、もう死んだわよね?」「この人だってもう死んでるわよ」などと、あちらこちらを指差して、やや失礼なやりとりをしていた。


毎年、タモリが一年のゲストのトリをつとめていることはよく知られているが、年表を見ると、このお約束が定着したのは3年目の78年から。
放送開始の76年は出演しておらず、77年の8月11日というハンパな日に初登場。ちなみに、その年のトリは欽ちゃんだった。

通常、ゲストは一人で、その他は夫婦か親子、コンビやグループだが、これは必ずしもルールではないようで、ときには「小川宏&露木茂」なんていう異色カップル(?)も。なかには、「国立モスクワ中央人形劇場」という、生き物ですらないものや、「アニエスベー」「ヴィダル・サスーン」など、モノしか思い浮かばない人の名前も見られた。さすが、徹子の部屋。
懐が深い。

また、大きな特徴の一つに、夏か年末に行われる「追悼特集」(その年に亡くなった人の出演時の映像を集めて振り返るもの)があるが、これが始まったのは96年からのよう。

会場内には、おなじみのテーマ曲が終始流れ、過去に徹子が使用した実際の衣装や、これも名物、毎回テーブルに置かれているゲストに関する自筆の大量の「覚えがき」。小沢昭一がゲストのときの名物企画だった、「コスプレシリーズ」のパネル展示、「ぺ・ヨンジュン」など出演時のVTRコーナーがあるなど、構成そのものは実にオーソドックス。
だが、一見フツウの展示物も、解説をよく見ると「髪型の秘密」「謎の黒柳さん言葉『チンコロカンカンカン』」など、予想を上回る危険さである。

一通り見終わったあと、極めつけの刺激的なコーナーが! それは、グッズ販売ブース脇にあり、最後を締めくくる「写真コーナー」。

なんと今回の「徹子の部屋」イベントのポスターを撮ったカメラマンご本人に写真を撮ってもらい、自分が「徹子の部屋」のゲストになった合成写真を作ってもらえるというものだ。送料込みで1500円! これで私も徹子の部屋のゲストに! もちろん申し込みましたとも。10日ほどで自宅に送られてくるそうです。

どんなに普通にやっても、やっぱり普通にならない徹子の世界。展示物にあったご本人の言葉が、その全てを物語っているように思えた。
「100歳まで続けます。
(中略)100歳になったら、どんな質問も出来ますでしょ?」
えっ!? これ以上、やりたい放題ですか!?
(田幸和歌子)

※“「徹子の部屋」物語”は日本橋高島屋で5月17日(水)〜22日(月)まで開催していました