ローズオニールキューピーが大変身!?
『そして―子連れ狼 刺客の子』でおなじみの大五郎も、ローズオニールキューピーとフュージョン。もっと大胆なフュージョンもある<br> (C)小池一夫・森秀樹/小池書院<br>(C) Rose O'Neill Kewpie International
世にもキュートな『キュージョン』という根付ストラップをご存じだろうか。
ローズオニールキューピーが、ほかのキャラクターとフュージョン(融合)したから『キュージョン』という名前なのだが、「ローズオニールキューピー+α」の“α”が実にユニーク。

ウルトラマンの「バルタン星人」、宇宙戦艦ヤマトの「古代進」、さらには「大五郎」など、実にさまざまなキャラクターとフュージョンしているのだ。

ここまで読んで、
「ローズオニールキューピー」という言葉が引っかかっているかもしれない。
実はこの「ローズオニールキューピー」、ほかのものとは決定的に違う点があるのだ。

ローズオニールキューピーの最大の特長、それは顔つきである。
見れば見るほど、私たちがよく見かけるものとは、お顔のバランスが違うのだ。
ちょっと下がった眉に、クリッとした目。
そして、やや上気したような赤いほっぺた、控え目な微笑み……。そのすべてが愛らしい。
まあ、平たく言ってしまえば、すごくカワイイのである。

やたらかわいいローズオニールキューピー、いったい何者なのか。
『キュージョン』の発売元、株式会社ラナの古室さんに聞いてみた。

「『キュージョン』のベースとなっているローズオニールキューピーは、1909年にアメリカの婦人雑誌で発表されたのが始まり。
そして、このローズオニールキューピーこそが、当時の雑誌に描かれたオリジナルキューピーなんですよ」

おおぉぉぉ〜。
ということは、この『キュージョン』、数あるキューピーグッズの中でも、まさに由緒正しき血筋。正直なところ、このコスプレっぷりからして、相当な“異端”だと思っていただけに意外だ。
人は見かけによらないと言うが、『キュージョン』もまた然り、なのだ。

前出の古室さんの説明によると、キューピーはアメリカの女性アーティストのローズオニールなる人物が生んだキャラクター。彼女の正統なキューピーだけが、とくに「ローズオニールキューピー」と呼ばれているそうだ。

ちなみに、キューピーが日本に登場したのは1915年(大正4年)ごろ。日本でもかなり古参の“キャラもの”だったのだ。

『キュージョン』は現在、2007年9月に発売された第1弾(全53種類)と、2008年1月に登場した第2弾(全25種類)の、計78種類が展開中。しかも今後発売予定の第3弾では全22種を予定しており、これが発売になるとその種類はちょうど100種類になる。
中には「そうきたかっ!」と思わず顔がニヤけてしまうものもあるので、ぜひともホームページをチェックしていただきたい。

というわけで、コンプリート目指して集めるもよし、お気に入りのキャラを選んで買うもよし。
いろいろな楽しみ方ができる『キュージョン』なのでありました。
(新井亨)

キュージョン公式サイト
ローズオニールキューピー公式サイト