「五十」がつく駅名の不思議
全国には数字がつく駅名がたくさんあります。新宿三丁目、みたいなシンプルに順序を現すものもあれば、四十万(しじま、石川県)、五ノ三(ごのさん、愛知県)のように、ちょっと変わったものもあったりして。


中でも「五十」がつく駅名を調べてみたら、あれれ不思議なことに気がつきました。
現在JRと私鉄含めて、8箇所あるのですが、「五十」の読み方がずいぶん違うのです。

JR北海道の釧網本線「五十石」は「ごじっこく」
JR東日本の磐越西線「五十島」は「いがしま」
JR東日本の羽越本線「五十川」は「いらがわ」
JR東海の参宮線「五十鈴ヶ丘」は「いすずがおか」
JR西日本の山陰本線「五十猛」は「いそたけ」
JR四国の内子線「五十崎」は「いかざき」
JR九州の日豊本線「五十市」は「いそいち」
近畿日本鉄道の鳥羽線「五十鈴川」は「いすずがわ」

ついでに、昭和59年に廃止になってしまった国鉄赤谷線には「五十公野」と書いて「いじみの」と読む駅もありました。

見事に全国に散らばっているのも興味深いですが、読み方が7通りというのはスゴイ。日本語って奥が深いというか、難しいというか……。
あ、余計な話ですが、「いかざき」って、ローマ字で書くと「ikazaki」で、逆さに読んでも同じなんですね。「赤坂」みたい。

こんなふうに何かひとつテーマを絞って、全国の駅めぐりをしてみるのも面白いかもしれないですね。

ところで、なんで「五十」がつく駅名を調べてみようと思ったかといえば、この記事が私の50本目だったのでした。まだ続きます。これからもどうぞよろしくです。(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)
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