信州・小布施、「レモンそば」はどんな味か?
ほんのりレモン風味が爽やかで、見た目も美しい「レモンそば」。9月は「青紫蘇切り」のそばが楽しめます。
信州の小布施町を車で通ったとき、「富蔵家」という蕎麦屋の表の黒板に書かれた文字が気になった。
「八月のそば レモンそば」。

何だろう、レモンそばって? どんな味なのか? 東京でも、柚子切りや梅切りなど、季節の変わりそばを出す店はあるが、レモンとはいったい……?

翌日、改めて食べに行ってみた。
「季節風味 さらしなそば」(1050円)がソレで、出てきたのは、キレイな薄レモン色のそばだ。かなり細く、ツルツルしてツヤがある。

「レモン汁だけでなく、皮をすりおろして、そばに打ち込んでいるんですよ」
と店員さんが教えてくれたが、顔を近づけてみると、確かにほんのりレモンの香りがする。

少し甘いつゆにさっと軽くつけ、食べてみた。歯ぬかりせず、喉ごしが良いそばで、爽やかな風味とほんのり苦味が上品である。

8月限定なのが惜しまれるところだが、この店では毎月、天然素材を打ち込んだ季節の蕎麦を提供しているという。
「3月よもぎ切り、4月桜切り、5月抹茶切り、6月山椒切り、7月笹切り、8月レモン切り、9月青紫蘇切り、10月胡麻切り、11月紫いも切り、12月ゆず切り、1月けしの実切り、2月梅切り」といったラインナップだそうだが、初めて見るものが多く、毎月試してみたくなる。
また、季節のそばを三種盛り合わせた「季節風味 三色そば」というのも人気のようだ。

ちなみに、以前Bitで紹介した「ガンダム石碑」もこの近く。間もなく秋の行楽シーズン、信州の変わりそば+ガンダム石碑のツアー、おすすめです!
(田幸和歌子)
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