スパークリング日本酒って飲んだことある?
もちろん、シャンパングラスに注いでもOK!
先日、友人の家でなんとも不思議な飲み物が出てきた。シュワシュワと泡立っていて、口当たりもなめらか。
甘く爽やかな味わいで、かなり美味しい! でもこれって何だ? 新しいカクテル? シャンパンのようでもあるけど味が違う。

不思議に思って友人に聞いてみると、「日本酒だよ」とサラリ。えーっ?! とかなり驚きつつも、ボトルを見せてもらうと確かにそこには「清酒」の文字。といっても、ただの清酒じゃなく「発泡清酒」とある。

発泡清酒とは、その名のとおり発泡性のある日本酒のこと。いわゆる「スパークリング日本酒」だ。
私は知らなかったが、ここ数年でかなり巷に出回るようになったそう。アルコール度数も5%前後と低めなうえ、日本酒とは違うオシャレな雰囲気なので、女性に人気があるというのもうなずける。

今回飲んだ発泡清酒、「すず音」を製造している株式会社一ノ蔵の方にお話を伺ってみると、
「発酵段階で発生するガスを封じ込めて、シャンパンのような日本酒ができないかというアイデアから、開発がスタートしました。瓶内二次発酵により炭酸分を封じ込めていますので、繊細な泡が立ちのぼる爽やかでやさしい味わいです」
シャンパンのように思えたのも当然というわけだ。

ちなみに同社の発泡清酒は、炭酸ガスを注入する従来の発泡性清酒とは違うそうだ。独自の技術開発によるオリジナル製法を使っており、特許も取得している。
また、添加物などが一切入っていないため、酒質は非常にデリケート。
「伝統的な純米酒と同じく、原料は米と米こうじのみ。製造から製品仕上げにいたるまで一貫した手づくりで作られています。瓶内発酵させるため、一本一本の管理に大変な手間を要します」
賞味期限も手元に届いてから10日と短いのだそう。

「すず音」は平成10年7月から販売中。テレビなどで取り上げられたこともあって、いまや人気は全国区。
私のように知らなかった人も、ぜひ一度お試しを。ホント、飲みやすいので、つい飲みすぎちゃうかもしれません。
(古屋江美子)

(株)一ノ蔵HP