黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(2月13日放送)に作詞家・プロデューサーの秋元康が出演。ニッポン放送の「オールナイトニッポン」について語った。

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萩原健一 撮影日:1979年07月 写真提供:産経新聞社

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。2月13日(月)~2月17日(金)のゲストは作詞家・プロデューサーの秋元康。1日目は、「オールナイトニッポン」から受けたさまざまな影響について

黒木)秋元さんとは、ハワイ以来でしょうか?

秋元)そのあとにNHKの番組でご一緒しました。

黒木)そうでした?

秋元)黒木さん、タンバリンを叩いていましたよ。代々木かどこかで対談をしました。あれが最後ではないかな。

黒木)ハワイのお正月に深夜に呼び出されてみんなで飲みましたね。

秋元)みんなで飲みましたね。

黒木)秋元さんというと、第一印象が、寡黙で、あまりおしゃべりにならないような……。

秋元)どちらかというと、人の話を聞く方が好きかも知れません。

黒木)それは職業柄ですか?

秋元)人に興味があるのですよね。もともと黒木さんのエッセイが好きだったのですが、黒木さんがどうして自分で映画の監督をしようと思ったのかなとか。

ジョディ・フォスター的に、女優業をしていると、やはりトータルでつくりたくなるのかなとか、そういう話を聞きたくなるのです。

パーソナリティの萩原健一が途中で帰ってしまった ~秋元康が語る「オールナイトニッポン」

秋元康 / 作詞家・プロデューサー  (C)kurigami

黒木)私の映画の話は置いておいて、ニッポン放送で2月17日の午後6時から55時間にわたりまして放送される、大型特番オールナイトニッポン55周年記念「オールナイトニッポン55時間スペシャル」について伺ってまいりたいと思います。秋元さんは、この番組のエグゼクティブプロデューサーなのですね。

秋元)プロデューサーだなんて、そんな偉そうなものではないのですが、僕らの世代は「オールナイトニッポン」で育っているのです。もう多大なる影響を受けましたので、リスナー代表として、みんなで楽しくできたらなと思っています。

黒木)秋元さんも、お出になられるのですよね。2月18日(土)の17時から、なんと佐久間宣行さんと。佐久間さんと秋元さんがどんなお話をなさるか。

秋元)まだ何も決まっていないのです。彼はクリエーターでありながら、おしゃべりがとても面白いので、どんな話になるのかなとは思っているのですが。黒木さんも、「オールナイトニッポン」をお聴きになっていたのですって?

黒木)オールナイトニッポンが青春時代です。

秋元)誰のころですか?

黒木)中島みゆきさんや鶴光さんなど、75年くらいからかな。

秋元さんもどこかで書いていらっしゃいましたけれども、学校では教えてもらえないいろいろなこと。音楽はもちろん、さまざまなことをオールナイトニッポンで学びました。聴きながら試験勉強をしていましたので、オールナイトニッポンをつけておかないと勉強ができないのですよね。秋元さんもそうでしたか?

秋元)洋楽にしても、「こういう曲があるのか」というのを、オールナイトニッポンから学びました。兄や姉がいれば、その影響で洋楽を聴いたり映画を観るのでしょうが、僕自身が長男だったので、オールナイトニッポンで話題になったものを聴いたり、映画を観に行ったりしていました。

黒木)オールナイトニッポンで、『さらば宇宙戦艦ヤマト』を全編通して流してくれたことがあるです。それをカセットテープに録音しましたが、未だに聴けます。

秋元)あのころは、オールナイトニッポンに『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサーの西崎義展さんがパーソナリティとして出ていました。銀座のホステスのお姉さんを何人も連れてきてオールナイトニッポンがスタートするとか、斬新でしたね。

黒木)銀座の……(笑)。

秋元)構成作家として、タモリさんや長渕剛さんのオールナイトニッポンの仕事をしていましたが、そのなかで、特番で萩原健一さん、ショーケンがパーソナリティをしたときがあったのです。でも萩原さんが30分か1時間経ったところで、途中で帰ってしまったのです。

黒木)萩原さんが。

秋元)帰ってしまったので、そのあとずっとディレクターがしゃべって音楽を流すという。パーソナリティが帰ってしまうのはすごいでしょう。しかもショーケンですからね。

黒木)想像がついてしまいますね。

秋元)そういうハプニングがあったのが、生放送のおもしろさでしたね。

パーソナリティの萩原健一が途中で帰ってしまった ~秋元康が語る「オールナイトニッポン」

秋元康 / 作詞家・プロデューサー  (C)kurigami

秋元康(あきもと・やすし) / 作詞家・プロデューサー

■高校時代にニッポン放送で放送作家としての活動をスタート。
■1985年に始まったテレビ番組「夕やけニャンニャン」の構成を担当し、その後もとんねるずのバラエティ番組など数々の人気番組を手掛ける。
■また様々な人気番組の構成を担当しつつ、作詞家としても活動を開始。30歳のときには美空ひばりの大ヒット曲「川の流れのように」を作詞。
■2000年代以降は、プロデューサーとしてAKB48グループや坂道シリーズを手掛け、社会現象ともいえるムーブメントを巻き起こす。
■2010年には日本放送作家協会理事長に就任。


ドラマの企画や脚本も担当し、エンタメ業界を長きにわたって発展・けん引してきた。
■『オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル』(ニッポン放送 2月17日(金)18時~19日(日)深夜1時)では、エグゼクティブプロデューサーを務める。

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