「見た目がスッキリするから閉めている」「なんとなく湿気がこもりそうだから全開にしている」など、人によって習慣はさまざまですが、実は洗濯機の寿命や清潔さを保つためには、明確な「正解」があるのです。
■結論:正解は「薄く開けておく」こと!
いきなり結論からご紹介しますが、洗濯機を使い終わった後、ふたは「わずかにすき間を作って開けておく」のがベストです。
「全開」でもなく「全閉」でもない。この中途半端とも思える状態が、なぜ最もいい選択なのか。その理由をひも解いていくと、洗濯機内部の意外な環境が見えてきます。
■なぜ「閉めっぱなし」はいけないのか?
「脱水まで終わっているんだから、中は乾いているはず」と思われがちですが、実は洗濯機の中は、私たちが想像する以上に過酷な環境です。
▼1. 残った水滴が「カビの温床」になる洗濯が終わった直後の洗濯槽には、目に見えない細かい水滴が無数に付着しています。特に、洗濯槽の裏側(ステンレス槽の外側)などは、風通しが極端に悪く、湿気がたまりやすい構造。ふたを閉めてしまうと、この湿気が逃げ場を失い、わずか数日で黒カビが発生する原因となります。
▼2. 「きれいに洗ったつもり」が逆効果に洗濯槽にカビが発生してしまうと、恐ろしいことが起こります。せっかく洗剤を入れて衣類をきれいに洗っているつもりでも、洗濯槽の裏側にこびりついたカビや汚れが、水と一緒に衣類に付着してしまうのです。「洗いたてのはずなのに黒いカスが付いている」「タオルがうっすら黒ずんできた」という場合は、洗濯槽のカビが原因である可能性が高いでしょう。
▼3. あのイヤな「生乾き臭」の元凶洗濯機から漂う独特の酸っぱい臭いや洗濯物の生乾き臭。これも、ふたを閉めっぱなしにすることで繁殖した菌やカビが原因です。一度洗濯槽に臭いが付いてしまうと、専用のクリーナーを使っても完全に取り除くのはなかなか難しくなります。
■なぜ「全開」ではなく「薄く開けておく」のが正解なのか?
「湿気を逃がすなら、全開にしておけばいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、全開には全開のデメリットが存在します。
ふたを全開にしていると、脱衣所や洗面所に舞っている「ほこり」がダイレクトに洗濯槽の中へ入り込みます。ここで問題なのが、「残った湿気」と「ほこり」が合体することです。湿り気を帯びたほこりはカビにとって絶好の栄養源。全開にすることで、かえってカビの繁殖を助長してしまうケースがあるのです。
■賢く「薄開き」をキープする方法
「薄く開けておくといっても、勝手に閉まったり全開になったりして難しい……」そんな悩みを解決してくれる便利なアイテムが、実は身近なところにあります。
最近では、100円ショップの洗濯用品コーナーに「洗濯機用ドアストッパー」が売られています。これらは、ふたに挟み込むだけで絶妙な「数cmのすき間」をキープしてくれる優れもの。
画像のものはドラム式洗濯機用ですが、タテ型洗濯機のふたにも挟み込んで使うことが可能です。
もし専用のアイテムがなくても、大きめの布団ハサミを少し工夫して挟んだり、厚手のタオルを一枚かませたりするだけでも、空気の通り道を確保することができます。
■洗濯機を清潔に保つポイントのまとめ
洗濯機のふたをどうするか。それは単なる好みの問題ではなく、「衣類の清潔を守るためのメンテナンス」です。
・使い終わっても、すぐにふたを閉めない
・カビを防ぐために湿気を逃がす
・ほこりが入らないように「薄く開ける」を徹底する
この3つのポイントを意識するだけで、洗濯槽クリーナーを使う頻度を減らせるだけでなく、衣類の洗い上がりも格段によくなります。100円ショップのアイテムなども賢く取り入れながら、「薄開き」の習慣をスタートしてみてはいかがでしょうか。









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