5月の連休も終わり、日中は汗ばむ日が増えてきました。本格的な夏が到来し、エアコンのスイッチを入れる時期になると、毎年のように発生するのが「エアコンの修理・設置パニック」です。


いざ使おうとした時に冷えなかったり異臭がしたりして慌てて業者を呼んでも、予約は“数週間待ち”ということも。そのような事態を避けるために、今こそ「試運転」と「掃除」を行う絶好のタイミングです。

今回は、エアコン試運転の方法とメンテナンス術を詳しくご紹介します。

■なぜ「今」やるべきなのか? 3つの大きな理由
▼修理・買い替えのピークを避ける
エアコンのトラブルが発覚するのは、決まって「猛暑日」です。7月以降に修理を依頼しても、業者は繁忙期のため即日対応はほぼ不可能。5月のうちに不具合を見つけておけば、余裕を持って修理や買い替えの段取りを組むことができます。

▼梅雨のカビ繁殖を未然に防ぐ
エアコンの内部は、冷房運転時に発生する結露によって湿気がたまりやすい構造になっています。冬から春にかけてたまったホコリに梅雨の湿気が加わると、カビが一気に繁殖します。この時期に掃除を済ませることは、健康被害を防ぐためにも非常に重要です。

▼電気代の節約と冷房効率のアップ
フィルターが目詰まりしていると、冷暖房の効率が著しく低下し、余計な電力を消費します。事前に清掃を行うことで、家計に優しい状態で夏を迎えられます。

■「エアコン試運転」の正しい手順
ただ電源を入れるだけでは「試運転」にはなりません。
以下の手順で、しっかりと負荷をかけて動作を確認しましょう。

▼「18~20度」で30分間の連続運転外気温と設定温度が近いと、エアコンの心臓部であるコンプレッサーが稼働しません。必ず最低温度に近い設定にして、強制的に冷房運転をスタートさせましょう。

チェック項目
・吹き出し口からしっかりと冷たい風が出ているか
・ガタガタ、キュルキュルといった聞き慣れない音がしないか
・室内機の下や吹き出し口から水がたれてこないか

上記のような現象がある場合は、修理依頼をしましょう。

▼室外機の周辺室外機の周辺も確認しましょう。室外機の周りに荷物や植木鉢を置いていると、排熱がスムーズにいかず故障の原因になります。ドレンホース(排水ホース)が虫の巣やゴミで詰まっていないかも、併せて見ておくと安心です。

■エアコンの徹底掃除術
試運転で異常がないことを確認したら、次は掃除です。ここでは自分で行える範囲の「フィルター」と「筐体(外装)」の掃除方法をご紹介します。
6月だと遅すぎる! 今「エアコン試運転」をすべき3つの理由と、正しい手順
エアコン掃除の手順(画像左上から時計回り)

▼1. エアコンの電源をコンセントから抜く
▼2. フィルターの掃除方法フィルターを取り外し、掃除機をかけて大まかなホコリを除去します。

掃除機で取れない細かい目詰まりは、シャワーで洗い流します。この時、「裏面から表面に向かって」水を当てるのがコツです。
汚れを押し出すイメージで行いましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤などを使って使い古した歯ブラシなどで優しく汚れを落としてください。

日陰の風通しがいい場所でフィルターを完全に乾かします。半乾きのまま戻すと、それが原因でカビが発生してしまいます。

▼3. 筐体(本体外装)の掃除方法目につきにくいエアコンの上部や吹き出し口も、実はホコリのたまり場です。

▼エアコンの上部
エアコンの上は「ホコリの平原」です。ハンディモップなどで優しくホコリを取り除きます。その後、固く絞った布で水拭きをします。

▼吹き出し口(ルーバー)
風向きを調整する羽(ルーバー)部分は、手でそっと開けてから、汚れを拭き取ります。カビが付着しているようであれば、カビ取りシートなどで優しく拭き取りましょう。

■「きれい」を維持するための日常の習慣
掃除が終わったら、その状態を長くキープするための工夫を取り入れましょう。

▼「内部クリーン」機能の活用冷房運転の後は、エアコン内部が結露で濡れています。
そのまま放置するとカビの温床になるため、運転終了後に自動(または手動)で送風・乾燥を行う「内部クリーン」機能を必ず使いましょう。

▼1分間のチェック週に一度、フィルターにホコリがたまっていないか目視で確認する「1分間点検」を習慣にするだけで、大掛かりな掃除の回数を減らせます。

6月の梅雨、そして7月以降の猛暑を快適に過ごせるかどうかは、5月のメンテナンスにかかっています。ぜひこの機会に試運転と掃除をやっておいてくださいね。
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