鋼の錬金術師』の荒川弘が描く、シリーズ累計600万部突破の幻怪ファンタジー『黄泉のツガイ』が、スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズの豪華布陣で待望のTVアニメ化。この春、ついに放送がスタートした。
数奇な運命を背負う双子の兄妹・ユルとアサを中心に、謎と怪奇が渦巻く”ツガイバトル”が幕を開ける。
今回は、主人公ユルの前に立ちはだかるガブちゃん役の久野美咲にインタビュー。キャラクターの魅力や演技へのアプローチ、そして第1話から加速する衝撃展開の見どころを語ってもらった。

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――原作を初めて読んだときの印象を教えてください。
久野 先の展開がまったく予想できない、オリジナリティにあふれた作品だと感じました。読み進めるほどにワクワクして……。ガブちゃんは残忍な一面もあって、異彩を放つキャラクターですよね。その部分はしっかり表現しなければいけないなと思いました。

――ガブちゃんというキャラクターの魅力は?
久野 一見すると感情を大きく表に出すタイプではなく、落ち着いた話し方をする子なんですけど、内面にはしっかりとした感情があって。特に仲間や身内にはとても優しいんです。
アサとの関係も、お互いに心を許し合っているのが会話から伝わってきて、年相応の女の子同士のやり取りには毎回ほっこりします。

――演じるうえでのプランはどのように組み立てましたか?
久野 第1話の収録前に、荒川先生から原作未公開の設定をキャストの中で私だけ直接教えていただいたんです。
その情報を土台に、ガブちゃんという人物像を組み立てていきました。

――演技で特に意識したポイントは?
久野 外見や設定が印象的なキャラクターなので、最初は個性を強めた表現も考えたんです。でも、作品の世界観や設定を踏まえると、あまり誇張せず自然に演じた方が、この作品の良さが引き立つのかなと考えまして。特別な存在としてではなく、あくまで一人の人間として演じることを意識しました。

――実際に演じてみての手応えはいかがでしたか?
久野 これまであまり演じた経験のなかったタイプの役で、自分にとって大きな挑戦でした。アフレコではディレクションがあまりなく、任せていただける部分が多かったので、プレッシャーもありましたが、その分頑張らねば!と奮い立ちました。

――ツガイであるガブリエルの印象は?
久野 まず「歯並びがいいな」と思いましたね(笑)。戦闘時はとても大きくて頼もしい存在ですが、普段は小さくて可愛らしいんです。常にそばにいる相棒のような存在で、そのギャップが魅力的だなと。村瀬歩さんのアドリブも楽しくて、毎回収録が楽しみなんです。

――ガブちゃんとガブリエルの関係性については?
久野 ガブちゃんにとって特別な存在なのではないでしょうか。手の動きと連動しているように見えるので、きっと心も通じ合っているんだろうなと感じますね。


――収録現場の雰囲気はいかがですか?
久野 登場人物が多いのでキャストの人数も多いのですが、休憩時間はとても和やかな雰囲気です。作品自体はシリアスでアクションも多いので、休憩中と本番のオンオフの切り替えが心地よくて。集中してお芝居に臨める環境だと思います。

――印象に残っているキャストの方は?
久野 皆さん素敵ですが、特に左役の本田貴子さんのお芝居がとても素敵で印象的です。力強いキャラクターでありながらも、声を張り上げるのではなく、静かな中に芯のある強さを表現されていて……。セリフのニュアンスも本当に繊細で、毎回勉強させていただいています。

――第1話の映像をご覧になった感想を教えてください。
久野 次から次へと衝撃的な出来事が起こって、思わず圧倒されました。美しい青空の中で繰り広げられる、スピード感あるアクションと怒涛の展開は大きな見どころだと思います。

――おすすめのガブちゃんのシーンは?
久野 やはり最初の”ガブガブ”するシーンですね。私自身も一番最初にガブちゃん役として収録した場面なので印象深いですし、「この子は何者なんだろう?」と感じてもらえるシーンになっていたら嬉しいです。
アニメでは、手の動きとガブリエルの歯の動きのリンクがより分かりやすくなっているので、そこにも注目していただきたいですね。


――あのシーンはかなりインパクトがありました。演技で意識したことは?
久野 ガブちゃんにとっては”当たり前の行為”として描かれていると感じたので、特別に構えず、「普段からやっていること」という感覚で演じましたね。躊躇のなさが伝わればいいなと思っています。

――ユルとのバトルシーンについては?
久野 言い合いはどこか子どものケンカのようなテンポ感があって楽しかったです。ただ、ユルの弓の能力は脅威でもあるので、その緊張感も意識しました。左様との戦いでは圧倒的な強さを感じて、「ただ者じゃないぞ」という偉大さと怖さを意識して演じています。

――アサやジンとの掛け合いについては?
久野 アサとは心を許し合っている関係なので、自然体で温かい空気感を大切にしました。ジンは頼れる上司のような存在で、信頼感をしっかり乗せて掛け合いをしています。

――今後のガブちゃんに期待することは?
久野 序盤は戦闘シーンが多く、残忍な印象が強いと思いますが、日常では年相応の女の子らしい一面も見せてくれます。そのギャップや人間らしさも含めて楽しんでいただけたら嬉しいですね。

久野美咲(くのみさき)
1月19日生まれ。オフィス リスタート所属。
主な出演作は、『ライジングインパクト』(ガウェイン七海)、『薬屋のひとりごと』(小蘭)、『DIGIMON BEATBREAK』(キロプモン)、『メイドインアビス』(ファプタ)、『リコリス・リコイル』(クルミ)ほか。
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