株式会社TRデータテクノロジー(本社:東京都中央区 代表取締役:田中幹雄、以下当社)では、令和8年度よりサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)整備事業の補助要件が変更になったことを踏まえ、新たに補助対象となるサ高住の実態を調査・分析しました。従来主流だった要介護向けサ高住から、居室水準の高い自立向けサ高住への供給転換を促す内容となっています。

なお、当社は全国の介護施設及び居宅サービスを含む約25万件のデータを元に、高齢者介護に特化したデータベースやマーケティングツールを販売しています。2026年2月1日に最新版データをリリースしました。
※サ高住の新たな補助要件のうち、建物に関する項目は次のとおり。(1)床面積が 25m2 以上(2)住戸内に台所、浴室(共同の浴室がない場合)、洗面、収納を設置。本リリースでは、これらの新しい補助要件に該当するサ高住を「新要件対応型」サ高住として定義する。仕様が居室によって異なるケースは、最多面積が 25m2 以上且つキッチン付の居室が8割以上を占めるケースを同定義に含む。これ以外は「従来型」サ高住として定義する。


1)「新要件対応型」サ高住の供給割合
【供給割合は全国15%】
全てのサ高住のうち、新たな補助要件(25m2以上・キッチン付)を満たすサ高住は僅か15%(1,232ヶ所)と少ない。ほとんどが「従来型」(補助要件を満たさない)サ高住で占められる結果となった(図1)。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/595690/LL_img_595690_1.jpg
図1)「新要件対応型」サ高住の割合

2)「新要件対応型」サ高住の開設推移
【新規供給は縮小傾向。2025年は115ヶ所、2026年登録分は現時点で85ヶ所】
図2は「新要件対応型」サ高住の開設数の推移である。新規供給数は、2014年をピークに減少基調で進み、2025年は115ヶ所となった。
また、全体のサ高住に占める割合は、2020年以降より上昇傾向が見られるが、2012年と2025年を比較すると7ポイント減少している。
※2026年以降の数値:現時点での登録情報に限り、開業予定も含む

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/595690/LL_img_595690_2.jpg
図2)「新要件対応型」サ高住の開設推移

3)入居者像と商品性
【「新要件対応型」サ高住 自立高齢者の入居は約3割】
図3はそれぞれのサ高住の要介護別の入居者割合の図である。
「新要件対応型」サ高住に入居する自立高齢者は約3割、要支援者が約2割、残りの半数は要介護以上の高齢者で占められている。なお、「従来型」サ高住の場合は、自立高齢者の入居は僅か4%と少ない。
※平均要介護度:「新要件対応型」サ高住が1.7、「従来型」サ高住が2.4(自立高齢者は計算に含まない)

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/595690/LL_img_595690_3.jpg
図3)要介護度別・入居者割合

【「新要件対応型」サ高住は高価格化、居室は拡大傾向】
図4はそれぞれのサ高住の平均月額費、平均面積の年次推移の図である。
「新要件対応型」サ高住の月額利用料は2026年時点で平均240,800円。2012年時の平均額と比べて78,600円高く、居室水準も2024年から30m2台に拡大している。
一方、「従来型」サ高住は、2012年から価格の変化は小さく、2023年は152,300円となった。平均面積は2012年から現在まで19m2でほとんど変化が見られない。
※月額費:月払い方式の月額費で、家賃、管理費、食費などの固定費合計(保険料の自己負担額や個別性の高い費目は除く)。
※居室面積:居室によって広さが異なる場合は、最も標準的な面積を採用。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/595690/LL_img_595690_4.jpg
図4)平均月額費・平均居室面積 年次推移

4)オペレーターランキング(居室数)
【「新要件対応型」サ高住のランキングでは、SOMPOケア株式会社が圧倒的な供給数でトップ】
表1はそれぞれのサ高住のオペレーターランキング(居室数)の一覧である。

「新要件対応型」サ高住では、SOMPOケア株式会社が6千戸以上を供給し、2位の積水ハウスシャーメゾンPM東京株式会社に圧倒的な差でトップとなった。同社のブランドのうち、「そんぽの家S(旧Sアミーユ)」が、本モデルに該当する。
一方、「従来型」サ高住は、業界でトップシェアを占める株式会社学研ココファン、フジ・アメニティサービス株式会社がそれぞれ1位と2位になった。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/595690/LL_img_595690_5.jpg
表1)オペレーターランキング(居室数)

【データ出典元】福祉施設・高齢者住宅Data Base(2025年度下期版)および、サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムの公開情報より。調査時点(2025年8月~2026年1月末日)で当社が入手できた情報に限り、現状とは数値が異なる場合がある。
【注意事項】有料老人ホームの届出を行っているサ高住の登録を同時に行っている施設はサ高住として集計/1つのホームが棟別に登録を行っているケースのうち、登録戸数が1~10戸未満の小規模なケースは1ホームとして扱う。


【福祉施設・高齢者住宅DataBaseの概要】
全国の福祉施設のデータベースを構築。住所情報のほか入居率や利用料等の商品情報を法人向けに提供。ホーム事業者や福祉機器メーカー等の様々な分野で採用されている。
WEB : https://koureisha-jutaku-db.com/
企画協力・販売: 株式会社高齢者住宅新聞社(東京都中央区銀座8-12-15)
編集部おすすめ