(ハワイ州、ホノルル)- ポリネシア航海協会 (PVS) は、2027年4月から20年ぶりの日本への寄港を行うことを発表しました。 2023年から2028年にかけて、伝統航海カヌー「Hōkūleʻa(ホクレア)」と「Hikianalia(ヒキアナリア)」の2隻は、太平洋を巡る 「Moananuiākea(モアナヌイアケア)環太平洋航海」 に挑んでいます。

約4年半にわたり、総航海距離43,000海里、36の国と地域、約400の寄港地を結ぶこの壮大な航海は、ホクレア誕生50周年の節目を象徴するプロジェクトです。


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ポリネシア航海協会


持続可能な未来へと舵を切るため、本航海では、地球というひとつの“カヌー”の未来を担う「地球の航海師(プラネタリー・ナビゲーター)」を世界で1,000万人育成するとともに、自然の兆しを読み解く「ウェイファインディング(伝統航海術)」を通じて地図のない未来を切り拓く知恵を継承し、さらに「Mālama(マラマ:思いやり)」と「Kuleana(クレアナ:責任)」の精神のもと、生命を支える地球と海を守り、その価値を次世代へと引き継いでいきます。
2027年、前回の日本訪問から20年の節目を迎え、ホクレアは再び日本に寄港します。本寄港は、ハワイと日本の深い絆を再確認し、自然を慈しむ共通の価値観を持つ“太平洋の家族”として共に地球の未来に向けて歩む契機となるものです。また、日本各地に息づく海・山・川の物語や、「里山・里海」に象徴される自然共生の知恵を、ホクレアというプラットフォームを通じて世界へ発信していきます。さらに、一人ひとりが「地球の舵取りは自分たちである」という意識を持ち、未来に向けた具体的な行動へとつなげていくことを目指します。
ポリネシア航海協会長であり、伝統航海師(マスターナビゲーター)であるナイノア・トンプソンは、「海は、私たちを分ける境界ではなく、私たちをひとつにつなぐ絆です。今回の日本への航海は、単なる再訪ではありません。互いを思いやり、命を支える海を守るという共通の価値と責任を、あらためて胸に刻む機会です。私たちは訪問者としてではなく、同じ地球に生きる家族の一員として、この地に立っています。耳を傾け、学び、そして行動するために。平和と希望、そして海と子どもたちの未来を守る責任を分かち合い、その想いを次の世代へと確実につないでいく―その強い決意をもって、ここにいます。」 と述べています。


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ポリネシア航海協会


ハワイと日本を結ぶ絆

ハワイと日本は、日本人移民の歴史を通じて深く結びついており、共に支え合いながら平和に共生してきた歩みを共有しています。この歴史は単なる過去ではなく、分断ではなく関係性を、対立ではなく思いやりを選ぶ未来への指針でもあります。2027年の日本航海において、ポリネシア航海協会は、日本各地の寄港地で地域の人々と交流し、航海文化や環境保全、海とともに生きる責任について対話を深めます。私たちは訪問者ではなく、学び合う家族の一員としてこの交流に臨みます。本航海の目的は、平和、希望、愛、そして海という共通の故郷に対する責任という価値を世界に発信することにあります。これらの価値を次世代へとつないでいくことこそが、私たちの使命です。


日本における寄港候補地

訪問時期:2027年4月~9月(予定)
訪問候補地: 沖縄、福岡、広島、山口、愛媛、横浜、北海道、他
*訪問候補地は、今後の追加・変更の可能性があります。


日本語資料・参考リンク

ホクレア公式ウェブサイト(ハワイ州観光局サイト内): https://www.allhawaii.jp/hokulea/ 
"Way of the Navigator" 動画(日本語字幕): https://www.youtube.com/watch?v=sueOe8uJIag


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ポリネシア航海協会


ポリネシア航海協会について

1973年にハワイで設立されたPVSは、伝統的なポリネシア航海術の保存と継承を目的とする非営利団体です。コンパスなどの計器を一切使わず、星や太陽の動き、波や風の変化などによるナビゲーションをもとに海を渡る伝統航海術を用いて、航海カヌーにより1976年にハワイ- タヒチ間の航海に成功し、ハワイアンの先祖たちがポリネシアから偶然ハワイに漂流したという説を覆し、彼らが航路を理解し意図的にハワイにたどり着いたことを証明しました。その後、これまで50年近くに渡り世界中の海を航海し続けています。ホクレアとヒキアナリアを通じて太平洋のコミュニティを結び、環境保護や文化的誇り、そして「地球という一つの島の乗組員である」という意識を世界に広めています。


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ポリネシア航海協会


モアナヌイアケア航海について

モアナヌイアケア航海は、伝統航海カヌー「ホクレア」にとって最初の50年間における15回目の主要航海です。

ホクレア誕生の原点にある「探究」の精神―発見し、取り戻し、文化や伝統、そして“島としての地球”とのつながりを再生するという理念を受け継ぎながら、本航海はさらにその価値観を深化させています。世界一周航海を通じて得た学びをもとに、「探究」や「理解」にとどまらず、「マラマ(思いやり)」と「クレアナ(責任)」を軸に据え、持続可能な未来に向けた選択と行動へとつなげていくことを目的としています。約4年半にわたり太平洋を巡る本航海は、単なる航海ではなく、地球の未来そのものを目的地とする挑戦であり、次世代へより良い世界を引き継ぐためのグローバルなムーブメントです。


モアナヌイアケア航海日本寄港について

本航海は、太平洋が私たちを隔てるものではなく、結びつける存在であるというシンプルかつ力強い真実を体現するものです。太平洋に生きる人々は、共通の価値観と責任を分かち合う“家族”です。2027年に日本への寄港が実現すれば、ホクレア前回訪日から20年の節目となり、これまで築いてきた関係性をさらに深化させる機会となります。私たちは自らを示すためではなく、人々や地域、そして海とともに生きる知恵に耳を傾け、学び、つながりを再確認するために日本を訪れます。日本は太平洋から切り離された存在ではなく、“海の家族”の一員であり、自然や海への敬意、家族や地域を大切にする価値観は太平洋諸島の文化と深く共鳴しています。分断や不安が広がる現代において、本航海は、寛容さ、レジリエンス、謙虚さ、そして共有された責任という、海の民が育んできた価値を世界に発信するものです。これらの価値は、日本にも深く根付いていると言われています。

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