バレーボール 大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ決勝最終第3戦 大阪ブルテオン3―0サントリー(17日、横浜アリーナ)

 2戦先勝方式で争うチャンピオンシップ(CS)決勝で、レギュラーシーズン(RS)2位の大阪Bが初の頂点に立った。1勝1敗で逆王手をかけて迎えた最終決戦で連覇を狙ったRS1位の王者・サントリーを3―0で破り、2勝1敗で“下克上”を果たし、前身Vリーグを含めれば、7季ぶり7度目の栄冠に輝いた。

 今季限りで現役引退する39歳のオポジット・清水邦広は、優勝後のコートでチームメートから3度胴上げされた。「すごくうれしかった。優勝できて本当に良かった。試合を見ていてギアが上がって頼もしい後輩たちだった。これだけ重圧の中で自分たちのプレーを出せることは素晴らしかったです」と有終Vに浸った。バレーボールを始めて約30年。超満員1万2189人の大観衆に見送られ、選手生活に別れを告げた。

 決勝は出番がなかったが、日本代表では清水の背番号1を引き継いだ後輩で、同じ左利きのオポジット・西田有志の活躍に胸が熱くなった。第3セット、マッチポイントから西田の強烈なサービスエースで決着。MVPに輝いた13歳下の後輩に対し「彼の今日のここぞという時の集中力やプレーはずば抜けている。西田は自分を犠牲にしてもチームを勝たせる。今季を通してものすごく成長しました」とたたえた。

 男子バレーの試合の観客席が埋まらない“不遇の時代”も知る。それだけに連日1万人を超えたアリーナを見渡し「僕たちの若い頃はお客さんがいない時代もありました。これだけSVリーグが注目されることは想像もしていませんでした」と胸がいっぱいになった。「これも選手、運営の頑張りもそう、代表が結果を残してくれているのも要因。これが当たり前じゃない。気持ちのこもったプレーをしないと(観客は)減ると思うし、熱いバレーを繰り広げることが大事」と説いた。

 2008年北京五輪に主力として出場し「ゴリ」との愛称で親しまれた。「これでプレーが終わると思うとふとした時にさみしくなる」と名残惜しい気持ちもある。現役引退後、立場は変わるが、バレーボールには関わっていくそうで「今の(人気の)状況はすごく恵まれています。ただ、これを単年で終わらせないで、これから先長い間、バレーボールが注目されるように、どんどん魅力を発信していきたい」。“ゴリ”のパワー自慢は後輩・西田に託し、競技の発展に力を注ぐ。

編集部おすすめ